67 常仙寺 【寺院】(和田1丁目68番11号)

 

ページ番号1008025  更新日 平成28年1月18日 印刷 

石雲山常仙寺は曹洞宗の寺で、開山は本寺である中野の竜昌寺四世祥岩存吉和尚です。
開創は慶長7年(1603)といわれ、当初は江戸麹町に創建され、明治41年に至り寺域が狭くなったため、現在の地に移転しました。
本尊は行基作と伝えられる薬師如来坐像で、この薬師のいわれについて『江戸名所図会』に「此霊像、永禄の頃までは参州鳳来寺の山麓に立せ給ひしが、往古当寺開山祥岩存吉禅師、三州新城にありていまだ凡俗たりし頃、この霊像虎に化現し給ひ、狼の難を遁れしむ。依って其後法恩の為に出家し……当寺を闢いて此本尊を安置せしとなり」とあり、小像ながら秀麗な仏像です。こうした由来から、この薬師は俗に「寅薬師」と呼ばれ、災難除けの仏として江戸時代から広く人々に親しまれてきました。
なお、境内には延宝8年(1680)銘の庚申塔のほか、如意輪観音・六地蔵などが祀られ、墓地には国文学者塩井雨江の墓碑があります。

昭和59年3月

 

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