常仙寺 【寺院】(和田1丁目68番11号)

 

ページ番号1008025  更新日 令和6年12月9日 印刷 

石雲山常仙寺は曹洞宗の寺院で、開山は中野の竜昌寺3世祥岩存吉(しょうがんそんきつ)和尚です。
開創は慶長7年(1602年)といわれ、江戸麹町(現・千代田区)に創建されましたが、明治41年(1908年)に現在地に移転しました。
本尊は行基作と伝えられる木造薬師如来坐像で、この薬師のいわれについて「江戸名所図会(ずえ)」に「この霊像、永禄の頃までは参州鳳来寺の山麓に立たせ給ひしが、往古当寺開山祥岩存吉禅師、参州新城(にいき)にありていまだ凡俗たりし頃、この霊像虎に化現(けげん)し給ひ、狼の難を遁れしむ。依つてその後法恩の為に出家し(中略)当寺を闢いて、この本尊を安置せしとなり。」とあり、小像ながら秀麗な仏像です。こうした由来から、この薬師は俗に「寅薬師」と呼ばれ、災難除けの仏として江戸時代から広く人々に親しまれてきました。また、杉並区の有形文化財に登録されています。
なお、境内には延宝8年(1680年)銘の庚申塔のほか、如意輪観音・六地蔵などが祀(まつ)られ、墓地には国文学者塩井雨江(しおいうこう)の墓碑があります。

 

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