129 向山遺跡 【遺跡】(堀ノ内2丁目5番26号)

 

ページ番号1007993  更新日 令和6年5月28日 印刷 

向山遺跡は、善福寺川の東側に近接する、区立済美教育センターの敷地一帯に広がる遺跡です。古墳時代後期(約1,400年~1,300年前)と江戸時代の遺跡として知られています。
昭和62年(1987年)に実施された発掘調査では、古墳時代後期の住居跡2軒が発見されました。この住居跡の床上や貯蔵穴内からは、当時の日常的な雑器である甕(かめ)・甑(こしき)・坏(つき)・碗(わん)等の土師器(はじき)類、糸を紡ぐ道具である紡錘車(ぼうすいしゃ)が出土しました。
また発掘調査では、江戸時代後期の遺物包含土層(いぶつほうがんどそう)も発見されています。この土層からは、当時の日常的な雑器である瀬戸・美濃系の陶器類、キセル・かんざし・刀子(とうす)・釘等の金属器類、泥めんこ・泥人形・土笛等の土製玩具類とその抜型、釜・土瓶等のミニチュアの飯事(ままごと)道具類がまとまって出土しました。
土製玩具類や飯事道具類は、江戸時代の庶民や子供の遊びの一端を示す貴重な資料として、杉並区登録有形文化財(考古資料)となっています。

泥めんこおよび土製玩具の写真

 

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