147 井荻町役場跡 【その他】(桃井2丁目3番5号)

 

ページ番号1008019  更新日 令和6年11月1日 印刷 

この地には、昭和7年(1932年)10月1日に杉並区が成立するまで、井荻町役場が置かれていました。
明治22年(1889年)の市制・町村制施行に伴い、上井草村・下井草村・上荻窪村・下荻窪村の4村が合併、井草と荻窪の頭文字である「井」と「荻」をとり、「井荻村」が誕生しました。井荻町役場の前身となる井荻村役場は当初、この地よりも東寄りの青梅街道沿いに置かれていましたが、明治32年(1899年)12月にこの地へ移転しました。
井荻村誕生直前の明治21年(1888年)における同村域の人口は2,925人で、典型的な近郊農村でした。しかし、その後の交通機関の発達に加え、大正12年(1923年)の関東大震災を契機として、都市近郊の住宅地として人口が急激に増加しました。大正15年(1926年)の人口は13,514人で、同年7月1日に村は町制を布(し)いて「井荻町」となり、また10月には、2階建ての新庁舎が落成しました。
人口の流入によって、村から町へ発展する中で、首長であった内田秀五郎の主導により、都内でも有数の大規模な土地区画整理が行われました。これに伴い、町営水道の敷設や西武鉄道村山線の誘致(下井草・井荻・上井草の3駅)などが行われ、現在のこの地域の基礎が築かれました。
昭和7年10月、井荻町は和田堀町・杉並町・高井戸町と共に、杉並区として東京市へ編入され、井荻町役場はその役割を終えました。

 

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