50 五日市街道 【道】(成田東3丁目17番)
五日市街道は、地下鉄丸ノ内線新高円寺駅近くの青梅街道から分かれた地点から端を発し、松庵1丁目を通り武蔵野市・小金井市を経てあきる野市に達する街道です。
江戸時代初期は伊奈道や五日市道・青梅道脇道・江戸道・小金井桜道・砂川道などと呼ばれ、秋川谷で焼かれた炭荷を江戸へ運ぶ道として利用されていたようです。明治以降、五日市街道といわれるようになりました。
同街道は、高円寺村・馬橋村・和田村・成宗村・田端村・大宮前新田村・中高井戸村・松庵村に接し、沿道の神社や寺院・石造物の数々に往時をしのぶことができます。
『新編武蔵風土記稿』によると、当時の道幅が、馬橋村と成宗村は三間(約5.4メートル)程であったのに対し、大宮前新田村・中高井戸村・松庵村は八間(14.4メートル)とあり、新田開発により、この三ヶ村が開村された寛文(1661年~1672年)初年の頃、道幅を拡げたものと考えられます。
明治以後さらに整備舗装され、主要地方道杉並あきるの線(杉並区内約8キロメートル)として都道に指定されています。
武蔵野台地を西から東へ相添って走る五日市街道と玉川上水は、多くの新田開発を促し、武蔵野地域の発展に大きく貢献しました。
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