15 宝昌寺 【寺院】(成田西3丁目30番30号)

 

ページ番号1007974  更新日 令和6年6月17日 印刷 

白龍山宝昌寺は、曹洞宗の寺で、本尊は釈迦牟尼如来坐像(しゃかむににょらいざぞう)です。
当寺は、文禄3年(1594年)頃、中野成願(じょうがん)寺5世葉山宗朔(ようざんそうさく)によって開創されました。曹洞宗となる以前は、真言宗の寺であったと伝わり、室町期作の旧本尊である木造大日如来坐像(杉並区指定有形文化財)が現存しています。
江戸時代の宝昌寺は、成宗村の檀那(だんな)寺として村民の信仰の拠(よ)りどころであり、また村内の熊野神社・須賀神社・白山神社の管理をする別当寺でもありました。
安政3年(1856年)に火災に遭い、伝来の古記録類は消失しましたが、境内には多数の板碑(いたび)のほか、区内で最古といわれる地蔵尊や庚申塔(こうしんとう)など多くの文化財を所蔵しています。
境内に奉安する豊川稲荷殿は、明治末年付近一帯が飢饉(ききん)に襲われた時、人々の災難消除(さいなんしょうじょ)と五穀豊饒(ごこくほうじょう)を祈願して、愛知県の豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)から分霊したものです。その利益(りやく)は著しく、大正時代頃から近在諸村に豊川稲荷信仰が広まったといわれています。

 

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