お伊勢の森 【その他】(阿佐谷北5丁目45番)

 

ページ番号1007849  更新日 令和6年12月9日 印刷 

お伊勢の森は、区立杉森中学校からお伊勢の森児童遊園にかけての一帯です。
現在、阿佐谷北一丁目25番(JR中央線、阿佐ケ谷駅北側)にある阿佐ヶ谷神明宮の旧社地で、「江戸名所図会(ずえ)」巻之四には、景行(けいこう)天皇44年に日本武尊(やまとたけるのみこと)が蝦夷征伐より凱旋の折、ここで休んだことから、土地の人が、その武功を慕って社をつくり、神明宮としたと記されています。
また建久年間(1190年~1199年)に、この土地に住んでいた横井兵部という人が伊勢神宮の参拝に出かけ、伊勢国(現・三重県)能保野(のぼの)に泊った夜、神宮のお告げがあり、伊勢の宮川の水中から見つけた霊石を持ち帰って社に安置し、ご神体にしたとも書かれています。神明宮はその後、現在地に移転しましたが、土地の人は旧社地を「元伊勢」と呼んでいました。祭神が伊勢神宮と同じ「天照大御神」であったことから、その後も、「お伊勢の森」の名で親しまれています。
大正時代には、中野駅前にあった電信隊の兵士がラッパの練習に来ていたことから、「ラッパの森」ともいわれました。

 

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