4 慈宏寺 【寺院】(宮前3丁目1番3号)

 

ページ番号1008016  更新日 平成28年1月18日 印刷 

井口山慈宏寺は日蓮宗です。寛文13年(1673)に創建、開山は南大泉妙福寺の慈宏院日賢上人、開基は大宮前新田開墾の名主井口杢右衛門、檀家は新田開発に力をそそいだ人々が主体となりました。
当山安置の「荒布の祖師」について、江戸名所図会にはつぎのように書かれています。
弘長元年(1261)日蓮聖人が伊豆の伊東に流される時、日朗上人は「是非おともに」と願いましたが許されず、鎌倉に留まり日蓮聖人の無事を日夜懇願しました。ある日、浜辺に荒布を巻きつけた流木を見つけて持ち帰り、日蓮聖人の影像を二体彫り上げました。
一体は座像で、目黒区の法華寺に安置され、後に堀ノ内妙法寺に移されました。もう一体は旅姿の立像で、当山の「荒布の祖師」です。
創建当寺の伽藍は明治11年に焼失、現在の堂宇は昭和47年に建立されました。釈迦如来などの仏像と「荒布の祖師」は昔のままです。
なお、当寺には明治8年高井戸学校の前身である郊西学校がおかれました。

平成11年3月

 

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