88 鳳林寺 【寺院】(高円寺南2丁目39番1号)

 

ページ番号1007929  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は瑞祥山と号する曹洞宗の寺院で、本尊は釈迦牟尼仏(宋朝風蓮華上宝冠の華厳会釈迦如来像)です。
開創は永禄元年(1558)で江戸牛込御門外舟河原(現新宿区市ヶ谷飯田橋駅周辺)の地に草創され、後に本寺吉祥寺(現文京区本駒込)八世松栖用鶴大和尚(1630年歿)が開山となり、寺容を整えました。
開基は旗本荒川長右衛門重照(1657年歿)で中興開基は同じく旗本で御蔵奉行をつとめた長田新右衛門房重(1693年歿)です。
その後寛永12年(1635)寺域が幕府御用地となり、あらたに牛込七軒寺町(現新宿区弁天町)に拝領地を得て移りました。更に明治末年弁天町通りが拡張されることになり寺域が狭くなり、280年を過した牛込より大正3年現在地に再度移転しました。
明治7年には現新宿区西早稲田にあった夾山寺(吉祥寺末)が当寺に合併しました。
当寺境内には、家庭和合を守る愛染明王と厄除け子育ての延命地蔵尊を安置する二つのお堂があります。延命地蔵尊は行者晴雲が願主となり諸国の神社仏閣巡拝でうけたお札を納めるため元文2年(1737)夾山寺に造立され。「大石仏の地蔵」といい伝えられました。
墓地には幕末の医家多賀谷楽山、書家画家の多賀谷向陵・酔雪、その門人の金井莎邨等の墓があり、太田蜀山人の師内山賀邸も当寺に葬られ過去帳に名をとどめています。

昭和61年1月

 

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