77 龍泉寺 【寺院】(下高井戸2丁目21番2号)

 

ページ番号1007949  更新日 令和6年8月16日 印刷 

当寺は、嶺玉山(れいぎょくさん)と号する曹洞宗寺院で、本尊は木造釈迦如来坐像です。
開創年代は、元禄・享保の2度の火災により記録を類焼したため明らかではありません。寺伝によれば、慶長8年(1603年)8月江戸麹町(現・千代田区紀尾井町)に開創されたと伝えられています。
開山は、当寺の本寺であった雄峰山(ゆうほうざん)全勝寺(現・新宿区舟町)2世の晋庵瑞迪(しんあんずいてき)大和尚で、元和7年(1621年)3月に亡くなっています。
寛永年間(1624年~1644年)に、江戸麹町から四ッ谷南寺町(現・新宿区須賀町)に移転し、さらに明治42年(1909年)、同地の区画整理に伴い当地へ移転しました。
この門前を流れていた玉川上水には、木造の龍泉橋が架かっていて、春は桜が清流に映え6月は河岸を蛍が飛び交い、杉並でも指折りの景勝地でした。
また、当寺には「六地蔵」と共に「北向地蔵」と呼ばれる高さ1メートルを超すお地蔵様があり、江戸時代より額に北風を受けることから、熱病などに効果があると、篤い信仰をあつめていたと伝えられます。

 

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