24 民間信仰石塔(和田一丁目) 【信仰】(和田1丁目58番6号)

 

ページ番号1008024  更新日 令和6年5月10日 印刷 

当地に建立されている石塔は、地域の講に所属する人々が建立した民間信仰石塔で、元禄5 年(1692年)銘・正徳2 年(1712年)銘の庚申塔(こうしんとう)、享保2 年(1717年)銘の地蔵塔、建立年代不明の庚申塔と、地蔵塔2 基の計6 基の石塔があります。
庚申信仰とは、体内の三尸(さんし)の虫が、その人の罪を天帝に告げるのを防ぐため、徹夜をするという中国の道教説に由来します。日本に伝わってからは、中世以降に仏教や神道の信仰と習合し、庶民の間に広まりました。江戸時代には本尊を青面金剛(しょうめんこんごう)とし、不見(みざる)、不聞(きかざる)、不言(いわざる)の三猿が彫られる事が多くなり、ここに見られるような庚申塔の建立が盛んになりました。また、青面金剛のほか、神道の猿田彦命が彫られる事もありました。
地蔵菩薩の信仰は、仏教の民衆化とともに宗派を超えて広まりました。地蔵菩薩は、冥界(めいかい)と現実界の境に立って人々を守護するということから、村や道の境や村の安全を守護する菩薩とされ、村の路傍や辻に多く建立されました。現在でもこれらの石塔は地域の人々に受け継がれています。
私たちもこのような文化財を、一層大切に守りつづけたいものです。

 

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