9 庚申塚 【信仰】(高円寺北2丁目38番13号)

 

ページ番号1007920  更新日 平成28年1月18日 印刷 

室町時代頃からはじまり、江戸時代さかんに建立された庚申塔は、本尊が青面金剛で、多くは不見、不聞、不言の三猿が刻まれています。
庚申待とは民間信仰行事の一つで、60日に1回めぐってくる庚申(かのえさる)の夜に、講中の人々が集まり、寝ずにお経を唱えたり、酒食を共に語り合いして一夜を過ごしたといわれています。
この庚申塔は正徳6年(1716)高円寺村の講中10人が、悪病退散、村民安全祈願のため建立したものです。
はじめ現在の所で真南に向って鎮座していたこの塔は、大正12年の関東大震災で横転しました。その後西向きに建立しました。
また、昭和20年の東京大空襲の際、戦火をかぶり塔の一部が破損しましたので、昭和37年現状の如く修復され、今も地元の人々によって朝夕熱心に信仰されています。
私たちもこのような文化財を、一層大切に守りつづけたいものです。

昭和54年2月1日

 

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