1 妙法寺 【寺院】(堀ノ内3丁目48番3号)

 

ページ番号1007996  更新日 令和6年6月13日 印刷 

本寺院は日圓山(にちえんざん)と号す、日蓮宗の寺で、十界諸尊(じっかいしょそん)と祖師像が祀られています。寺伝によると開基は覚仙院日逕(かくせんいんにちけい)とされ、開山は妙仙院日圓(みょうせんいんにちえん)といい、元和7年(1621年)に没したと伝えられています。
祖師堂の日蓮像は、弘長元年(1261年)に日蓮聖人が法難にあい伊豆に流された折、同行を許されなかった日朗上人が、鎌倉の由比ガ浜に流れ着いた霊木を得て、祖師の御影を刻んだものと言われています。2年後に赦された日蓮上人がこれをご覧になり、開眼したと伝わります。日蓮聖人が42歳のことでした。日蓮像は、目黒碑文谷(ひもんや)の法華寺(現在は目黒区の圓融寺(えんゆうじ))からこの寺に移され、「厄除祖師」として信仰されています。徳川11代将軍家斉(いえなり)や12代将軍家慶(いえよし)が当書院に立寄って休息したことから、いっそう有名になりました。
江戸時代から、初詣、節分会、法華千部会、彼岸会、施餓鬼会(せがきえ)、御会式(おえしき)には参詣者で賑わい、浅草観音と並び称せられたと「江戸名所図会(ずえ)」に記され、その様子は、 2代広重作の浮世絵「江戸名勝図会(堀之内妙法寺)」などにも描かれています。また、妙法寺は、古典落語「堀之内」にも登場します。
現在当寺には、国指定重要文化財の鉄門をはじめ、都指定有形文化財の祖師堂、書院(御成間(おなりのま))、仁王門、麻布油絵日蓮聖人像の他、額(絵馬)堂など多くの文化財が保存されています。このほか、境内には有吉佐和子の記念碑も建てられています。

 

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