103 方南峰遺跡 【遺跡】(堀ノ内1丁目3番1号)

 

ページ番号1007992  更新日 平成28年1月18日 印刷 

本遺跡は、善福寺川と神田川の合流地に形成された、通称「峯台地」と呼ばれる舌状台地上の西北地点一帯を中心に広がる複合遺跡です。
この遺跡は、弥生時代(約2,500~1,600年前)から古墳時代(約1,600~1,300年前)にかけての集落跡で、環状7号線付近から台地東側にかけて分布する「峯遺跡」とは性格・内容を異にしています。
当泉南中学校は、遺跡の東側部分に当るものと推定され、昭和25年および51年における発掘調査において、弥生時代30基、古墳時代17基の合計47基の住居跡が発掘されています。
特に、弥生時代の住居からは広口壷・台付甕・坩・高坏・鉢、古墳時代の住居からは長甕・甑・鉢・●・坏・土製支脚が出土しており、これらはそれぞれ一家族分の土器セットであり、当時の日常使用されていた土器組み合わせが良くわかります。
また、土器の底部に籾の圧痕が残されている土器片が出土していることから、当時の人々が稲を栽培していたことが証明されました。おそらく、台地下の日当たりの良い低地を選び、水田を耕していたものと思われます。
その他には、愛知県を中心とする東海地方系の土器片も出土しており、当時の人々の交易・交流の広さを知ることができます。

昭和62年3月

 

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