72 成宗白山神社 【神社】(成田東2丁目2番2号)

 

ページ番号1007977  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当社は旧成宗村字白幡の鎮守で、祭神は伊弉册命です。
『新編武蔵風土記稿』によれば地名の「白幡」について「往古人王七十代後冷泉院(在位1045~1068)の御字、奥州の夷賊蜂起しければ……」とあり、源頼義が奥州征伐のみちすがら、空に白幡がなびくような雲をみて、勝利の現われだと1社を勧請し、その時からこの地を白旗(白幡)と呼んだと伝えています。また、成宗村については永禄2年(1559)の『小田原衆所領役帳』に「永福、沼袋、成宗3ヶ村、弐拾壱貫文、島津孫四郎」とあるので古村であることがわかります。この成宗村は江戸時代に天領(幕府直轄の領地)になるまでは旗本・岡部氏の知行地になっていました。なお、「白幡」はかつて一時期ではあるが和田村に属していたと思われます。
当社は『新編武蔵風土記稿』多摩郡成宗村の茶に白山社とあって「除地六畝、東南の方小名白幡にあり、社は二間半に二間南向、社より十二間ほど隔てて鳥居をたてり」と記されており、江戸時代には村内の宝昌寺が別当職を務めたといわれています。
創建については記録もなく、詳かではありませんが、古墳時代の土器等が発見されていることから大宮八幡宮と同じ頃だと考えられます。
現在の当社は境内末社に御嶽神社・稲荷神社・金刀平神社・第六天神社の四社を合殿し、社殿(昭和47年新築)、社務所(昭和55年新築)、神輿庫などの景観を整えています。

昭和59年3月

 

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