126 民間信仰石塔(久我山四丁目) 【信仰】(久我山4丁目50番6号)

 

ページ番号1007915  更新日 平成28年1月18日 印刷 

小堂内には、奥壁向って左から寛文5年(1665)銘庚申塔・宝永5年(1708)銘念仏供養塔・享保4年(1719)銘地蔵菩薩、寛文10年(1670)銘日侍塔、入口近くの左右に3基ずつ並んだ享保8年(1723)銘六地蔵菩薩の石塔10基が安置されています。
これらの石塔は、銘文などから旧久我山村の各所にあったことがほぼ確認できます。
寛文5年銘の庚申塔は、未だ青面金剛神ではなく地蔵菩薩を尊像とする比較的古い型の供養塔です。
享保4年銘の地蔵菩薩には、茶燈料として土地を永代寄進したことが刻されており、当時の信仰の形態がうかがわれます。
寛文10年銘の日侍塔は、聖観音菩薩を刻んでいます。日侍塔は、全国的にみても比較的少ない供養塔です。
宝永5年銘の念仏供養塔と享保8年銘の六地蔵菩薩には、光明寺の住職と村人との騒動にまつわる供養塔であるとの伝えがありますが、定かではありません。光明寺は、この墓地の南側にありましたが、明治初年の廃仏毀釈で廃寺となりました。
この石塔群は、時代的・地域的にまとまっており、いずれも江戸時代中期の標準的な作風を残すものであり、また、当時の久我山地域の信仰形態や風俗を示すものとして貴重なものです。

平成2年2月

 

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