60 高円寺天祖神社 【神社】(高円寺南1丁目16番19号)

 

ページ番号1007922  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当社は、『新編武蔵風土記稿』多摩郡高円寺村の項にある神明社で、「除地六畝十歩、小名小沢ニアリテ村ノ鎮守ナリ、本社ハ四尺ニ三尺、拝殿三間ニ二間、上屋二間ニ三間東向、神体白幣、木ノ鳥居ヲタツ、例祭九月十五日、村内長仙寺ノ持」と記されているように、旧高円寺村の鎮守で祭神は天照大御神です。
創建は、寛治元年(1087)と伝えられ、由緒は次の通り伝えられています。
当時、極めて敬神の念厚い郷土民山下久七が、伊勢神宮へ参拝し、御分霊を賜ってこの地に仮に社殿を建てて奉斎したことが始まりで、その後、永長元年(1096)に村人が議り産土神となりました。
現在の拝殿は天保2年(1831)9月、幣殿と本殿は明治21年(1888)2月に建設されたものです。
関東大震災後、当社の氏子区域内に居住者が急増したのを契機に、大正15年(1926)社殿の大修築とその他建物が整備され、昭和2年(1927)10月に村社となりました。
境内末社には三峯神社と清姫稲荷神社があり、境外末社には、『新編武蔵風土記稿』の稲荷社の項に、「除地三畝村の東ノ方田の畔ニアリ田中稲荷ト称ス。社ハ三尺四方上屋二間ニ二間半鳥居ヲタツ村民持」と記された田中稲荷神社(祭神受持命、高円寺南1-30)があります。
境内には、「寛文四年」と刻まれた手洗水盤や、拝殿正面には「宝永二年」の墨書銘のある「天照大御神の献額」があります。

平成23年3月

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693