60 高円寺天祖神社 【神社】(高円寺南1丁目16番19号)
当社は、旧高円寺村の鎮守で祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)で「新編武蔵風土記稿」には「除地六畝十歩 小名小沢ニアリテ村ノ鎮守ナリ 本社ハ四尺ニ三尺 拝殿三間ニ二間 上屋二間ニ三間東向 神体白幣 木ノ鳥居ヲタツ 例祭九月十五日 村内長仙寺ノ持」と記されています。
創建は寛治元年(1087年)といわれ、由緒書によると次のとおり伝えられています。
当時、極めて敬神の念厚い郷土民山下久七が、伊勢神宮へ参拝し、御分霊を賜り、この地に仮の社殿を建てて奉斎したことが始まりで、永長元年(1096年)に村人と相談して産土(うぶすな)神としました。
現在の拝殿は天保2年(1831年)9月、幣殿と本殿は明治21年(1888年)2月に建てられたものです。
関東大震災後、当社の氏子区域内への移住者が急増したことを契機に、大正15年(1926年)、社殿の大修築とその他建物を整備し、昭和2年(1927年)10月に村社となりました。
境内末社には三峯神社と清姫稲荷神社があり、境外末社には田中稲荷神社(祭神受持命(うけもちのみこと) 高円寺南一丁目30番)があります。同社は「新編武蔵風土記稿」には「除地三畝村ノ東ノ方田ノ畔ニアリ 田中稲荷ト称ス 社ハ三尺四方 上屋二間ニ二間半 鳥居ヲタツ 村民持」と記されています。
境内には、「寛文四年」と刻まれた水盤や、「宝永二年」の墨書銘のある「天照大御神の献額」が拝殿内に安置されています。
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