阿佐ヶ谷神明宮 【神社】(阿佐谷北1丁目25番5号)
当社は旧阿佐ヶ谷村の鎮守で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を中心として古事記で三貴子と呼ばれる月読尊(つくよみのみこと)、須佐之男尊(すさのをのみこと)の三柱の神を祀(まつ)っています。
天保7年(1836年)に刊行された「江戸名所図会(ずえ)」によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の帰途阿佐谷の地で休息し、のちに尊の武功を慕った村人が旧社地(お伊勢の森と称された現・阿佐谷北五丁目付近)に一社を設けたのが当宮の始まりといわれています。
建久年間(1190年~1198年)には土豪横井兵部(一説には横川)が伊勢神宮に参拝した折、神の霊示をうけ、宮川の霊石を持ち帰り神明宮に安置したと伝えられています。その後江戸時代中頃に現在地に移ったといわれています。
当社は村外地域からの信仰も篤く、「内藤新宿仲下旅籠屋中 仲下茶屋中」の文字が刻まれた文政11年(1828年)の銅製の三本御幣が奉納されています。
秋の例大祭に能楽殿で奉納される「阿佐ヶ谷囃子」(杉並区登録無形民俗文化財)は、江戸時代末期からの伝統があり、区内では早くに伝えられた囃子です。ここから井草囃子をはじめ、鷺宮(中野区)、戸塚(新宿区)などに流布していったといわれます。
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