58 尾崎熊野神社 【神社】(成田西3丁目9番5号)

 

ページ番号1007976  更新日 令和6年5月10日 印刷 

この神社は、五十猛神(いそたけるのみこと)・大屋津比売命(おおやつひめのみこと)・抓津比売命(つまつひめのみこと)の三柱を祭神とする旧成宗村字尾崎の鎮守でした。
当社の創建年代は明らかでありませんが、大宮八幡宮とほぼ同年代の創建といわれ、鎌倉時代末期に鎌倉から移住してきた武士が、代々崇敬する紀州の熊野権現をこの地へ祀(まつ)ったことに基づくと伝えられています。関連資料として、安藤本家文書や宝昌寺の境内から出土した板碑があります。
「新編武蔵風土記稿」の成宗村熊野社の条には「除地五畝 小名尾崎ニアリ 社ハ二間ニ二間半 神体白幣(中略)村内宝昌寺ノ持ナリ」とあり、江戸時代には、宝昌寺が別当を務めていました。
明治維新後、大宮八幡宮の神職が兼務するところとなり、明治41年(1908年)、付近に散在していた稲荷神社・猿田彦神社等を境内に合祀し、現在は境内末社として祀っています。
地名の尾崎については、源頼義が奥州征伐の折に当地で見た白幡のような雲の尾のあたりを尾崎と名付けた、という説があります。
昭和43年(1966年)秋、境内から縄文時代早期の土器片、縄文時代前期・古墳時代後期の住居跡が発見され、古くからこの地には、人々が生活を営んでいたことがわかります。
なお、境内にそびえる大木の「尾崎熊野神社のクロマツ」(杉並区指定天然記念物)は、当社の御神木で、樹齢約400~500年といわれ、区内でも有数の樹木の一つです。

 

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