58 尾崎熊野神社 【神社】(成田西3丁目9番5号)

 

ページ番号1007976  更新日 平成28年1月18日 印刷 

この神社は、五十猛命・大屋津比咩命・抓津比咩命の三柱を祭神とし、旧成宗村字尾崎の鎮守でした。
当社の創建年代は詳らかでありませんが、大宮八幡宮・同村白山神社とほぼ同年代の創建と言われ、安藤本家文書、宝昌寺境内出土の板碑によると、鎌倉時代末期に鎌倉から移住してきた武士が、代々崇敬する紀州の熊野権現をこの地へ勧請したのに基くと伝えられています。
『新編武蔵風土記稿』の成宗村熊野社の条には「除地五畝小名尾崎ニアリ、社ハ二間二二間半、神体白幣……村内宝昌寺ノ持ナリ」とあり、江戸時代には、宝昌寺が別当を務めていました。
明治維新後、大宮八幡宮の神職が兼務するところとなり、明治41年、付近に散在していた稲荷社・猿田彦社・御嶽社を境内に合祀し、現在は境内末社として祀っています。
地名の「尾崎」は、尾崎=小さな崎の意で、崎とは舌状にのびた台地突端部をあらわし、このあたりの地形に由来したものと考えられています。
昭和43年秋、境内から縄文時代早期(井草式)の土器片、縄文時代前期(諸磯式)・土師器時代(鬼高式)の住居址が発掘され、古くからこの地には、人間が住んでいたことがうかがわれます。
なお、境内にそびえるクロマツの大木は、当社の御神木で、樹齢約400年と言われ、区内でも有数の樹木の一つです。
例祭日は、9月上旬です。

平成10年3月

 

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