81 永昌寺 【寺院】(永福1丁目6番15号)

 

ページ番号1007881  更新日 令和6年6月13日 印刷 

当寺は、天長山永昌寺と号する曹洞宗の寺院で、本尊は木造釈迦如来坐像です。
開創年代は明らかではありませんが、「御府内備考続編(ごふないびこうぞくへん)」及び寺伝によると、寛永元年(1624年)4月、江戸四ツ谷塩町三丁目(現・新宿区愛住町)に開創したといわれています。
開山は、同町の龍昌寺の5世明岩舜洞(めいがんしゅんどう)で、寛永12年(1635年)7月に亡くなっています。
明治43年(1910年)、下高井戸二丁目にあった永泉寺を合併し、当地へ移転してきました。合併に際し、永泉寺に伝来する玉石薬師と呼ばれる玉石も合祀しました。この玉石は、玉川上水工事の際に、永泉寺付近で掘り出され、その光沢の中に薬師像が浮き出たといわれています。永泉寺は、工事の無事竣工を念じてこの玉石を供養したことから、近隣の信仰を集め、ちなんで丸薬も作られたと伝えられます。
昭和20年(1945年)5月、永昌寺は戦災に遭い、この玉石は、本堂と共に焼かれて光沢を失ったものの、今なお、大切に安置されています。
また、当寺の門前と境内には、江戸時代に建立された4基の庚申塔と2基の地蔵菩薩立像があります。

釈迦牟尼仏坐像の写真
釈迦牟尼仏坐像
梵鐘の写真
梵鐘(ぼんしょう)
玉石薬師の写真
玉石薬師堂

 

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