小児インフルエンザ予防接種に助成が始まりました(令和6年11月1日)

 

ページ番号1097349  更新日 令和6年11月1日 印刷 

「すぎラボ」は、杉並区で子育て中のママライター、パパライターによるコンテンツです。

毎年10月に入ると始まるインフルエンザ予防接種。令和6年度分より、杉並区独自の助成で小児インフルエンザ予防接種の費用が助成されるようになりました。なんと小学生に対しても助成され、さらに未就学児は子育て応援券との併用も可能なのです。
昨年まではなかった制度、杉並区のパパママにはぜひ知って頂きたいと思い、ご紹介します。

 ふたりで紹介するなみすけとナミーのイラスト

インフルエンザ予防接種とは

まずは、インフルエンザ予防接種についておさらいしましょう。インフルエンザ予防接種自体は任意のもので、生活環境などを考慮し、ご家庭で判断をして接種するかどうかを決めます。大人の場合は予防接種を受ける人、受けない人が分かれますが、子どもの場合は任意でも受けるのが基本と考えた方がよさそうです。

インフルエンザ予防接種の目的は

インフルエンザ予防接種の一番の目的は重症化を防ぐことです。重症化する事はごくまれですが、脳症や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。特に小さな子どもは大人と比べて重症化しやすいため、重症化を防ぐ目的で予防接種を行います。
もちろん感染予防効果もありますが、100%ではありません。ちなみに筆者の家族は全員予防接種をしていますが、令和5年度の流行期にはA型とB型の両方に全員が1回ずつかかってしまいました。

予防接種の種類と回数

インフルエンザ予防接種は任意接種です。不活化ワクチンで、生後6か月から13歳未満の場合1回の接種では十分な免疫がつかない為、厚生労働省や日本小児科学会では2回の接種が必要としています。
一方、WHO(世界保健機関)は9歳未満の子どもが生まれて初めて接種を受ける場合は2回接種が必要だが、翌年からは1回の接種で十分な免疫がつくとしています。そのため、医師の総合的な判断で前年の接種、罹患(りかん)状況により1回の接種でOKとする病院もあります。もし13歳未満の子どもに対し1回でOKと言われた場合、そのような背景があると知っておきましょう。

注射されるなみすけのイラスト

いつから受ける?

多くの小児科では10月上旬から予防接種が受けられます。インフルエンザの流行はおおむね12月頃から始まり、1月末~3月上旬がピークです。そこで2回の接種の場合は10月に1回、2週間から4週間あけて、11月に2回目を接種するのが望ましいです。

何歳から受ける?

大前提としてインフルエンザの予防接種を受けられるのは生後半年からです。保育園など集団生活をしている子どもや、小学生や幼稚園、保育園に通う兄弟がいる場合は、生後半年を過ぎていたら感染リスクを考え受けておいた方がいいでしょう。上の子がもらってくると年下の兄弟はかかる確率がぐんと上がります。小さな兄弟間で家庭内感染を防ぐことは、かなり難しいです。

杉並区の小児インフルエンザ予防接種に関する費用助成

杉並区では昔から子育て応援券がインフルエンザ予防接種に利用できます。さらに数年前からは、未就学児兄弟の分の支払いにも利用できるようになりました。しかし、利用できる金額には上限があり、差額を払う必要がありましたし、小学校に入ると利用できなくなりました。
令和6年度から「小児インフルエンザ予防接種の費用助成」が始まり、小学生も助成されますし、子育て応援券を併用すると未就学児の助成額が大幅に増えます。
(注)経鼻生ワクチンは費用助成の対象外です。

費用助成の概要

9月15日に杉並区ホームページで案内がありました。

分かったの表情のなみすけのイラスト

助成対象者

区内在住で、生後6か月から12歳までのお子さん
(1回目の接種時に12歳で、2回目の接種時に13歳になっていた場合は、2回目の接種も費用助成の対象です。)

接種期間

令和6年10月1日(火曜日)から令和7年1月31日(金曜日)

接種回数と助成額

上記期間中に2回、1回あたり上限2,000円
医療機関の定める額から区の助成額を差し引いた額を支払います。
未就学児の接種には、子育て応援券の併用も可能です。(利用希望の方は予約時に医療機関へお問い合わせください)
(注)予防接種の費用は、医療機関により異なります。

接種場所

接種方法

契約医療機関へ予約をしてください。助成が受けられる予診票は契約医療機関にあります。

接種時に持参するもの

母子健康手帳(接種の記録をするほか、他の予防接種との間隔等を確認します)
乳幼児医療証等(区民であること、接種対象であることを確認します)
(必要に応じて)子育て応援券

最後に

インフルエンザ予防接種は任意接種ですが、特に集団生活をしている子どもはできるだけ受けておいた方がいいものです。未就学児の間は子育て応援券を利用して予防接種を受けていたご家庭でも、小学校に上がった途端に予防接種をためらってしまうと聞いたことがあります。仮に兄弟二人の場合、助成がないと2回ずつの接種で合計1万円を超え、ためらう気持ちもわからなくもない話です。
今回の助成は未就園児の保護者はもちろんですが、小学生の保護者、学校関係者の人にとって待望の助成制度ですね。
予防接種を受けることができる人が受ける事で、予防接種を受けることができない人の事も守ることができます。感染予防効果により、感染拡大も緩やかになり学級閉鎖が減るかもしれません。
インフルエンザ予防接種と日々の手洗いうがいで、地域全体で予防に努めていきたいものですね。

頑張るのポーズのなみすけのイラスト

【小児インフルエンザ予防接種の費用助成に関する問い合わせ先】 
杉並保健所保健予防課保健予防係
〒167-0051 杉並区荻窪5丁目20番1号
電話:03-3391-1025(直通)

すぎラボライター らくちゃんママ

 

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