親子で楽しくベビースイミング(令和6年1月15日)

 

ページ番号1091670  更新日 令和6年1月15日 印刷 

「すぎラボ」は、杉並区で子育て中のママライター、パパライターによるコンテンツです。

あかちゃんの習い事ランキングでよく登場するベビースイミング。親子一緒にプールで楽しく体を動かしてリフレッシュできる水泳教室です。
ところが意外と習っている人は少なく、いまひとつ実際のところがイメージしにくいのではないでしょうか。そこで、3人の子どもと複数の教室に通った筆者がベビースイミングに関していろいろ語ります。これできっとベビースイミングがわかるはず。

ベビースイミングはこんな習い事

ベビースイミングはあかちゃんの腰が据わった6か月頃から参加できる親子で水慣れや水遊びをする習い事です。細かい点は教室により異なりますが、おおむね次のような内容です。

対象年齢

多くの教室では生活リズムが整いつつある生後6か月になる月のあかちゃんからを対象としています。3歳の誕生月や3歳で迎える4月は子ども一人で参加する「幼児クラス」や「ジュニアクラス」へ進級する教室が多いです。

あかちゃんと一緒にプールに入る人

パパかママがほとんどです。意外と平日でもパパが参加している姿を見かけます。パパママが仕事や体調等の理由で入れない時は、じーじやばーばがピンチヒッターとなっていることも。

レッスン回数と開催している曜日

曜日固定で週に1回(月に4回)がよくあるパターンです。レッスンは平日の午前中に数コマ、土日のどちらかで1コマを設定している教室が多いです。休日はどこも混雑していますが、平日は空いています。

レッスン時間

おおむね30分から60分のレッスンが多いです。時間内で準備体操、水慣れ、水遊びを行います。

月謝

教室によって違いますが、月謝は週に1回で4000円から8000円ほどです。ほかに入会時、入会金や教材費がかかる教室があります。なお、杉並区、中野区、練馬区に合計5か所、子育て応援券が利用できる教室があります。

(注)令和5年4月現在の情報です。詳細は子育て応援券ガイドブックか、下記URLをご確認ください。
子育て応援券ガイドブック令和5年度版42~69ページ(親子地域ふれあいサービス)

ベビースイミングに通う当日の段取りと気を付けるポイント

大人だけのプールなら経験があるけど、あかちゃんと入るプールってどうしたらいいんだろう。お昼寝時間と重ならないかとか、水は怖くないのかしらとか、心配事は尽きません。
そんな心配は場面がイメージできれば解消するかもしれません。そこで、ベビースイミングに通う当日の段取りとポイントをご紹介します。

お家を出る1時間から30分前

まずは持ち物の確認です。持ち物は大きく分けて2つ。必ず使うものと、プールから出たあとにあるといいものです。

必ず必要な持ち物

子どもの水着、水遊び用オムツ、親子のスイミングキャップ、タオル、親子の着替え
親の水着(家から着ていくほうが後が楽です)
(注)潜ることはほとんどないため、ゴーグルはいりません。眼鏡をしている人であれば、眼鏡のまま参加できます。

あるといい物

ビニールバッグ、タオル、オムツ
ビニールバッグとタオル、オムツ

プールバッグかビニールバッグ、親子の飲み物、子ども用の軽食やおやつ、水にぬれてもいい子どものおもちゃ

ベビースイミングを開催する教室では、水遊び用オムツの着用がルールです。万が一のうんち漏れを防ぐ目的です。また、多くの教室でプールサイドへタオルやオムツなどを持参する事ができます。そこで、プールバッグやビニールバッグを用意しておくと便利です。

子ども用の軽食やおやつは持参する事をお勧めします。プールで遊ぶと本当にお腹が空きます。プールのあとは体が疲れ、お腹が空いて、子どもは極限状態かもしれません。すぐに食べ物をあげるだけでその後のご機嫌が全く違います。
授乳期のあかちゃんの場合は、着替えたらすぐに授乳をしてあげるとそのままぐっすり寝てくれることが多いです。教室に授乳室はないので、授乳ケープは持って行った方がいいです。

持ち物の準備が整ったら、大人は洋服の下に水着を着ていきましょう。更に脱ぎ着しやすい服装が良いです。本当は子どもにも水着を着せたいところですが、水遊び用オムツではおしっこ漏れは防げないので、到着してからのお着替えが賢明です。

持ち物や身じたくの準備と並行して済ませておきたいことがもう一つ。子どもの食事、授乳です。プールに入る30分前には食事を終えておきたいです。
食事から大分時間がたっている場合は、軽いおやつをあげておきましょう。プールに入っている間にお腹が空いてしまうと、大泣きされプールどころではなくなります。

教室に到着

開始15分から20分前に到着していることが望ましいです。慣れれば10分前に到着しても間に合いますが、かなりバタバタします。
受付で手続等済ませたら、靴をげた箱にしまって、更衣室に向かいます。フィットネスクラブの場合、ベビースイミングではキッズスクール用の更衣室を使います。空いているロッカーを確保したら、まずは親が準備をしましょう。混雑するロッカーでのお着替えは本当に大変です。できる限り時間のロスがないのが一番。事前に水着を着ていれば、洋服を脱いで、スイミングキャップを被るだけなので、1分掛からず完了です。
次に子どものお着替えです。つかまり立ちができる子であれば、立ったままで、お着替えをさせるとスムーズです。
一方でまだ立てないあかちゃんの場合、ベンチやお風呂マット、ベビーベッドなど何かに寝かせてお着替えをさせましょう。
まだうんちの回数も多い時期なので、オムツを脱がせて慌てておしりふきを取り出す人を必ずと言っていいほど見かけます。床にごろんとさせていたら、少し大きな子が不意に突撃してきて大慌てなんてこともあります。
お着替えが終わったら、タオルとオムツを持ってプールサイドへ向かいます。月齢が上になってくるとアームヘルパーを使う教室が多いです。アームヘルパーとは、両腕に着ける浮き具です。別名アームリングとも言います。必要な場合は、膨らませてから持っていきましょう。

レッスンスタート

ママと赤ちゃんが水中で遊ぶ
ママがあかちゃんのわきの下を支えてゆらゆら

プールサイドに座って待ち、時間になったら準備体操から始めます。体操が終わったらシャワーを浴びて、プールサイドに戻ります。いよいよレッスンスタートです。
親子で一緒にプールに入り、水慣れをしてから水遊びを楽しみます。ベビースイミングでは、インストラクターの先生は指示を出しますが、実際にプールで子どもを支える役目は親が担います。アームヘルパーをつけていない間は、ずっと親が支え続けるので、意外とハードです。

レッスン内容は教室によって特色があります。例えば、お歌に合わせながら水に触れることを楽しむ穏やかなレッスン。プールの中に作られたアスレチックを子どもに歩かせたり、プールサイドからジャンプしたりとアクティブなレッスン。子どもをビート板に乗せて、親がバタ足で泳ぐなど、親のエクササイズ要素を強めた内容にしている教室もあります。

シャワーを浴びる赤ちゃんとママ
シャワーを浴びるあかちゃんとママ

1歳頃からアームヘルパーを装着して、少しづつ水の中を動き回るようになります。アームヘルパーをつければ親が手を放してしまっても子どもは浮くので、親の介助がぐんと楽になります。
たっちができないあかちゃんだとできることが少ない場合もありますが、できる範囲で楽しめばOKです。あっという間にできるようになりますから、子どもの成長を楽しみましょう。

レッスンが終わったらシャワーを浴びて、お風呂や採暖室で温まって終了です。

レッスン後のお着替え

ここが一番の山場です。レッスン前とは逆に子ども、親の順番で着替えましょう。
更衣室で全てを行うのは大変なので、可能であれば、子どもは更衣室へ行く前にタオルで拭き、オムツを履かせておくといいです。そうすると移動中のおもらしを防げますし、更衣室ですぐに服を着せることができます。
更衣室についてから、パパママにとって最大の試練がやってきます。お腹が空いて疲れてきているあかちゃんと自分の着替えです。何かとバタバタしてしまい、ゆっくりお着替えなんてできません。
筆者はここを乗り越えられるかどうかでベビースイミングに対する印象が変わると思います。

たっちまでのあかちゃんは濡れないように気をつけて

ベビースイミングは子どもに気がいってしまい、大人はしっかり体を拭ききれないまま更衣室に入りがちです。そのためプールから出たあとの更衣室は、あっという間に床が濡れてしまいます。たっちまでのあかちゃんの場合、濡れていない所でお着替えをし、親の着替えが終わるまで、服を濡らさないようにすることが地味に大変です。床にいるとハイハイやずりばいで、気づけば着替えたばかりの洋服がびっしょりなんてことも。ベンチシートの場合、親が着替えている間に落ちないようにくれぐれも気をつけてください。

歩けるようになると違う大変さが

着替えはスムーズなのですが、親の着替えが終わるまで待っていてもらうのが大変です。そこで活躍するのが水にぬれてもいいおもちゃ。ぜひお気に入りのおもちゃを持参して、少しの間遊んで待っていてもらいましょう。
おもちゃでつられない子の場合は、本当に大変です。親が動けないのをいいことに、更衣室を出て遊びに行ってしまいます。先に着替えが終わった親や教室のスタッフが見かけると、更衣室へ戻してくれるのですが、すぐにまたいなくなります。開閉式のロッカーだと、開けて中に入ってかくれんぼを始める子どもも。目の前からいなくなる子どもに大きな声をかけながら、慌てて着替える親は本当にたくさんいます。

教室をあとに

月齢が低いあかちゃんであれば、お着替えが終わって軽食や水分を取って、抱っこしたらすぐにねんねモードに入ります。
一方で暫く通い続け2歳を過ぎた頃には、ベビースイミングに慣れ、ちっとも疲れなくなります。親は疲れるので、「少しでもいいからお昼寝してほしい」、そんな気持ちでベビースイミングの後に公園をはしごする親子が、結構います。ベビースイミングを続けていると本当に体力がつきます。

筆者が考えるベビースイミングのいい所

ここまで大変になりそうなポイントもあえてご紹介しました。知らないで行くと困った、焦った、と大変な印象ばかり残ってしまうかもしれないからです。大変だけどいいと感じるからか、兄弟でベビースイミングに通うご家庭が多いです。
最後に、よく聞き、実感しているベビースイミングのいい所をご紹介します。

体が強くなる

体力がつくからなのか、風邪はひいても軽く済むことが多いです。

水に対しての恐怖心がなくなる

小さければ小さいほど水に慣れるのが早く、お水が怖くなくなります。その結果、お風呂がとても楽になります。水をかぶってもへっちゃらです。

よく寝てくれる

お水の中で動き回るので、月齢が低いうちは疲れてよく寝てくれます。大きくなってきてお昼寝はしなくなっても夜はぐっすり寝てくれます。

何より楽しくリフレッシュできる

子どもはお水が大好きです。子どもが楽しめる結果、親も楽しいです。体を使うので親のリフレッシュにもなります。

親子で一緒に習い事ができる期間はごくわずか。春を迎える頃がベビースイミングのはじめ時です。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

すぎラボライター らくちゃんママ

 

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