幼稚園年少さんの1日を追ってみました(令和4年9月1日)
11月になると来年度の幼稚園の申し込みがやってきます。幼稚園での生活がイメージできていないと、これまでパパママと一緒に過ごしてきた子どもが、親と離れて過ごせるのかと心配になります。そこで、ある幼稚園の年少クラスの1日を追ってみました。幼稚園と保育園どちらへ入園させようか検討しているパパママにも参考にして頂けたら幸いです。
朝の登園から朝のごあいさつまで
多くの幼稚園では、午前9時前後に登園します。登園手段は徒歩や自転車。幼稚園によってはバスで登園する子もいるでしょう。帽子をかぶって、園服を着て、幼稚園バッグを斜め掛けにして、ワクワクドキドキの1日の始まりです。
幼稚園の門が開き登園時間スタート
登園時間になると、幼稚園の門が開きます。まずはパパママと一緒に、園長先生と門の前でごあいさつです。ごあいさつが済むと玄関に行き、パパママとはお別れ。ひとりで靴を脱ぎ下駄箱にしまい、上履きと履き替えます。
ここでは年長さんや年中さんが先生の代わりにお手伝いをしてくれます。年少さんは嬉しそうに、お兄さんお姉さんと手をつないで教室まで歩いて行きます。
朝のお支度
教室では担任の先生が待っています。ごあいさつをして、持ってきたお便り帳(注1)にシールを貼ります。シールは季節にちなんだものが何種類も入っていて、そこからお気に入りのシールを探します。シールのごみもちゃんと自分でゴミ箱へ捨てますよ。
シール貼りが終わると、自分のロッカーへ行き、身支度を整えます。ロッカーにかばんと帽子をかけ、園服を脱いでスモックに着替えます。持ってきたおてふきタオルやコップを、それぞれの置き場へ持っていきます。
準備が終わると、教室の中で好きなことをして遊びます。先生の用意していたぬり絵やブロック、おままごとなど、お友達と遊ぶ子もいますが、まだまだ1人で遊ぶ子も多いのが年少さんの特徴です。
(注1)お便り帳とは、月次カレンダーと先生のコメント欄などでできたノートです。子どもは出席したらカレンダーにシールを貼ります。
朝のごあいさつ
決められた登園時間をすぎ、全員のお支度が終わった頃、先生のピアノの合図でお片付けをします。お片付けが得意な子もいる一方で、まだまだお片付けが苦手な子もたくさんいます。先生にも手伝ってもらいながら全員で協力してお片付けをします。
お片付けが終わると席について、お歌でごあいさつをします。先生が出欠を取りお話が済むと、全員で列になってトイレに行きます。トイレが済んだ子から教室に戻り、一斉活動へと入ります。
活動の時間、一斉活動と自由遊び
一斉活動とは、クラスや学年または幼稚園全体で同じ活動を行う事です。クラスで行う活動は、工作やクラス全員で1つの遊びをします。学年で行う活動としては、体操やリトミックなど外部講師の方を招いての活動があります。
幼稚園全体で行う事としては、季節の行事や、全体集会などがあります。幼稚園の三大行事である運動会、お遊戯会、制作展の準備や練習もここに含まれます。
どの幼稚園も一斉活動と自由遊びの両方を行いますが、この配分の違いが幼稚園の特徴に表れてくると思います。
楽しい工作の時間
一斉活動の中で一番多いのが、クラス単位で行う制作の時間です。ハサミやのり、クレヨンなど文房具の使い方を学びます。お絵かきをしたり、紙を切ったり、貼ったり。題材は季節にちなんだものが多いようです。例えば6月ならアジサイやカタツムリ、父の日に向けた制作などです。出来上がった作品には、先生が名前をつけて壁に貼られます。
一斉活動が終わると、先生が中心となって後片付けをします。その間子どもたちはトイレ休憩です。トイレが済んだら自由遊びです。
自由遊びの時間
2回目の自由遊びでは、園庭で遊ぶ事が多いようです。この時間は年中さん、年長さんと混ざって自由に遊べます。お砂場遊びをする子、追いかけっこをする子、落ちたお花や実を集めておままごとをする子、虫を捕まえる子など思い思いに遊びます。
ここで年少さんは年長さん、年中さんから新しい遊びを学ぶことが多いようですよ。
おかえりの準備から降園
午前保育の場合、そろそろ1日が終わりです。降園時間はおおむね午前11時30分頃。1日保育の場合は、この後に、お弁当の時間、自由時間が続き、午後2時頃に降園です。
なお、延長保育や課外活動がある幼稚園の場合は、降園後そのまま幼稚園に残り、延長保育専門の先生の保育が続きます。
おかえりの準備
楽しい遊びもここでおしまい。自由遊びのお片付けをして教室に戻ってくると、まずは全員でトイレに行き、戻ってきたら、お帰りの準備です。園服を着用し、帽子をかぶり、カバンを下げます。そして持ち帰るものをそれぞれの場所に取りに行って、カバンにしまいます。
まだまだ帰りたくない気持ちからか、なかなか準備が進まない子もたくさんいます。それでも先生にサポートをしてもらいながら一生懸命準備をします。
おかえりの会
お支度が終わると、先生が絵本や紙芝居を読み聞かせてくれます。子どもたちの気持ちが落ち着いたところで、先生が今日の振り返りと翌日の持ち物の説明をして、おかえりの歌を歌います。元気よくごあいさつをして、1日おしまいです。みんなでパパママの待つ玄関へ向かいます。
なお、おかえりの引き取りは、クラスごとに保護者が並んで待っていて、順番に引き取りです。今日のできごとなど先生と一家族ごとにお話をして、改めてごあいさつです。
幼稚園の1日はあっという間
今回はとある幼稚園の1日をご紹介しました。子どもたちに負担をかけないようなペースで、楽しく過ごせるようなさまざまな工夫がされています。
例えばトイレ。1日に何度もトイレタイムがあります。スムーズにトイレへ行けるようにするだけではなく、次の作業へ取り掛かるための切替えタイムにもなっているようです。
未就園児をかかえるパパママにとって、幼稚園は楽しそうだと思う一方で、一体どんな生活を送っているのかイメージしにくく心配な気持ちもあるのではないかと思います。
今回の記事で幼稚園の生活に対する心配が、少しでも払しょくされましたら幸いです。
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すぎラボライター らくちゃんママ
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