令和5年度更新 イマドキ予防接種事情 その1(令和5年8月15日)

 

ページ番号1089022  更新日 令和5年8月15日 印刷 

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子どもが生後2か月に近づくと保健予防課から届く「定期予防接種予診票」。分厚い冊子が届いて驚くパパママもいるのではないでしょうか。生後2か月からスタートして6か月頃までになんと14本もしくは15本もの予防接種があります。小さな体にこんなにたくさんの注射をしても大丈夫なのかしらなんてつい不安になってしまいます。そこで予防接種について和泉保健センターへ取材してきました。2回にわたりご紹介します。

取材した担当者の写真
和泉保健センター 保健指導担当係長 市瀨さん、倉谷さん

質問1 子どもの予防接種に関して教えてください(令和5年4月現在)

質問1の1

定期接種になっているものを教えてください。

回答1の1

生後2か月に近づくとお手元に届く「定期予防接種予診票」に同封されている「杉並区が費用助成する子どもの予防接種スケジュール」に記載があります。令和5年4月時点では、11種類です。(注)
令和3年からは定期接種の内容は変わっていませんが、変更点が2つあります。
HPV感染症は平成25年4月から定期接種となっていますが、平成25年6月から令和4年3月までは、厚生労働省の勧告により積極的な接種勧奨を控え、申請した人への予診票の交付にとどめていました。現在は対象となる方へ予診票を発送しています。また、令和5年4月から従来の2価と4価のワクチンに加え、9価のワクチンも定期接種の対象となりました。
4種混合は令和5年4月より、接種対象年齢が生後3か月から生後2か月に見直されました。

(注)定期接種は下記のとおりです

注射されるなみすけ

ロタウイルス、B型肝炎、Hib、小児用肺炎球菌、4種混合(DDT-IPV)、BCG、MR(麻疹、風しん混合)、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、DT(ジフテリア、破傷風)、HPV感染症

質問1の2

任意接種に対して杉並区で助成しているものはありますか。

回答1の2

おたふくかぜが該当します。定期接種と異なり、予診票は自宅へ郵送されません。接種を希望する場合、契約医療機関に置いてある予診票を利用すると、一部費用を助成しています。(注)
(注)おたふくかぜの助成額は4000円。費用助成はお一人につき1回です。

質問1の3

この10年で任意接種から定期接種になったものはありますか。なぜ定期接種になったのか、理由がある場合は併せて教えてください。

回答1の3

該当する定期接種が3つあります。水痘とB型肝炎とロタウイルスの3つです。
水痘は平成26年10月に定期接種になりました。変更理由は他の予防接種と同様で、伝染のおそれがある疾病の一つである水痘の発生及びまん延を予防するためです。

B型肝炎は平成28年10月に定期接種になりました。血液や体液を介して感染するウイルスによる肝臓の病気で、感染力が強いものです。低月齢のうちは家庭内のほか、保育園等の集団生活でも感染する可能性があります。

また、B型肝炎のキャリアである母から生まれたお子さんは感染する確率が高いため、生後すぐに保険診療で母子感染予防の接種をします。その場合、B型肝炎については定期予防接種の対象外になります。

ロタウイルスは令和2年10月に定期接種になりました。低月齢で重症化しやすい事と感染力が強いためです。

質問2 定期接種をきちんと受けるためのおすすめのスケジュールを教えてください

質問2の1

同時期に接種が必要なものはどれを先に打った方がいいでしょうか。特に低月齢の間は打つ本数が多くて全てを打てるのかどうか心配です。

回答2の1

かかりつけ医と相談をして予防接種の計画を立てましょう。現在は1本ずつ打つのではなく、同時接種を推奨する病院が多いです。月齢が低い間は1か月に複数本打たなくてはなりませんが、同時接種する事でうまくスケジュールを立てることができます。
母親からもらえる免疫が続くのはおよそ半年と言われています。生後半年をすぎると風邪をひきやすくなり、体調不良で予防接種を延期するということも増えてきますので、低月齢のうちに必要な定期接種は済ませるようにしましょう。

質問2の2

同時接種できるワクチンとできないワクチンはありますか。

回答2の2

定期接種のワクチンと任意接種のおたふくかぜのワクチンは同時接種ができます。それらのワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種が可能です。また、インフルエンザワクチンとコロナウイルスワクチンも同時接種が可能です。
しかし、コロナウイルスワクチンはインフルエンザワクチン以外のワクチンと同時に接種する事はできません。

質問2の3

秋から冬にインフルエンザワクチン接種やコロナウイルスワクチン接種とタイミングが重なった場合、他の定期接種のワクチンと同時接種は可能でしょうか。

回答2の3

先ほどの話の通り、インフルエンザワクチンとほかの定期接種のワクチン、おたふくかぜワクチンは同時接種が可能です。しかし、コロナウイルスワクチンとインフルエンザ以外のワクチンは同時接種ができません。
コロナウイルスワクチンは、同時接種ができないため、流行状況によっては他のワクチンを優先して接種する事も考える必要があります。タイミングが重なってしまった際は、かかりつけ医に相談をしましょう。

質問3 副反応について教えてください

質問3の1

副反応が心配です。特に副反応が出やすい人や、出やすいワクチンはありますか。

回答3の1

副反応で多いのは、発熱と打った箇所が腫れる事です。アナフィラキシーショック等の重篤な副反応はワクチン接種後30分以内に起こることが多いため、接種後一定時間医療機関で様子をみるか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
アレルギー体質の人や予診票で懸念点がある場合は、接種を受ける前に必ず医師に相談をしましょう。

医者なみすけと看護師ナミーのイラスト

質問3の2

予防接種をしない場合のリスクはありますか。

回答3の2

ご自身のリスクとしては、罹患した時に重症化する可能性がある点です。それをワクチンで予防することができます。また、予防接種をした人よりもかかってしまう可能性が高いので、結果的に周りの人にうつしてしまう可能性も高まります。

保育園や幼稚園、学校へ提出する健康調査票には接種したワクチンを記載する欄があります。

まとめ

今回は小さい子の予防接種に関する事や、定期接種のスケジュールに関する事、気になる副反応に関して伺いました。
次回は、万が一定期接種が受けられなかった場合どうするか、また、妊婦さんや子どもが身近にいるパパママが気にするべき予防接種に関してご紹介します。

すぎラボライター らくちゃんママ

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