幼児教育無償化で幼稚園に通う自己負担っていくらになるの?(令和6年6月1日)

 

ページ番号1094791  更新日 令和6年6月1日 印刷 

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令和元年10月から全国で始まった幼児教育・保育の無償化。制度ができてから6年目となりました。令和6年4月現在小学5年生になった子が年長さんの頃にできた制度です。既におなじみとなった制度ですが、未就園児のパパママは、無償化って何が無償なのと疑問に思う事でしょう。そこで、私立幼稚園の幼児教育無償化について、具体例とともにご紹介します。

幼児教育無償化ってどんな制度

まずは幼児教育無償化がどのような制度かをご紹介します。一言で言うと、幼稚園でかかる費用の一部を助成してくれる制度です。
具体的には、幼稚園の保育料を保護者に代わって行政が負担することで、保護者が支払う保育料を無償化すると言うものです。(無償化の限度額を超える保育料の場合は減額する)。

本制度では保育料の助成のみですが、杉並区独自の制度として、入園料の一部助成も行っています。

幼児教育無償化は、幼稚園の満3歳から5歳児(年少さんから年長さん)に通う人が対象ですが、幼稚園の種類によって少しだけ条件が異なります。
ここでは一番対象者の多い私立幼稚園(未移行幼稚園)に関してご紹介します。

補助対象者

以下の4点を全て満たしている人が対象です。

  1. 園児と同居する保護者で、杉並区に住民登録をしていること。
  2. 園児が私立幼稚園等(通園可能な範囲にある区外の園も対象)に在籍し、保護者が 「入園料」を納入済みであること。
  3. 園児が満3歳以上であること。
  4. 教育・保育給付認定または施設等利用給付認定を有すること。
    (注)認定に関する申請方法は後述します。

無償化の対象

幼稚園に在籍する園児(満3~5歳児)の保護者を対象にした無償化はいくつかあります。

月額保育料

毎月の保育料を35,000円以下で、かつ負担した保育料を上限に補助金が出ます。ただし、教材費、施設維持費、冷暖房費などの費用はこれまで通り保護者が負担します。

預かり保育料

新2号認定(保育の必要性があることの認定)を受けている場合は、預かり保育に対しても助成を受け取ることができます。

副食費補足給付

給食実施園の場合は、所得税非課税等の人や第3子以降の園児を対象に副食費補足給付もあります。

申請の手続き

入園が決まると、幼稚園から申請手続きの案内があります。期限までに以下の3つを提出しましょう。

  1. 給付認定申請(新1号認定、新2、3号認定)
  2. 申請書兼請求書兼口座振替依頼書
  3. マイナンバー記入用紙

書類を提出するなみすけ

全員が対象となる為、保護者は幼稚園へ提出して、幼稚園がまとめて手続きを行う事が多いと思います。ただし、年度の途中で下の子の出産等で給付認定が変わる場合や、幼稚園から指示があった場合は、直接保育課へ郵送、提出をします。

給付の方法

毎月の保育料は行政が直接幼稚園に給付します。補助金よりも保育料が高い場合は、保護者が差分を幼稚園に納入します。
(注)区外の幼稚園の場合は園に給付方法を確認しましょう。
ただし入園料の補助金は、入園が決まってすぐに支払うものの為、入園後、申請を行った後に杉並区から給付されます。

交付時期

それぞれの補助金は対象月を四半期ごとに分けて支払われます。

交付時期
支払対象月 振込予定
第1期 令和6年4月~6月分 令和6年8月中旬
第2期 令和6年7月~9月分 令和6年11月中旬
第3期 令和6年10月~12月分 令和7年2月中旬
第4期 令和7年1月~3月分 令和7年5月中旬

もし、年度の途中で退園したり、転園してきた場合は速やかに幼稚園へ確認をして手続きを行いましょう。
退園しなくても杉並区内から区外に引っ越す場合も手続きが必要ですのでご注意を。

続いて、幼児教育無償化となってから筆者が幼稚園に支払った具体的な金額をご紹介します。

幼児教育無償化となって3年間でかかった費用は

インタビューするナミー

筆者の2人目の子は幼児教育無償化になってから幼稚園へ入園しました。制度ができる前から実は杉並区独自で保育料にも補助金がありました(世帯年収により異なる)。1人目の子の時と比べるととても負担が軽くなったのですが、実際に何にいくらかかったのか振り返ります。

入園が決まってから入園前まで

入園が決まると幼稚園へ入園金を支払います。10万円です。杉並区内の幼稚園だと標準的な金額です。10万円と聞くと、幼稚園って高いなと思う方が多いかもしれません。しかし、入園後申請手続きをすることで杉並区から6万円の補助金が出ます。その結果、実質負担は4万円です。
ほかに制服やカバンなど幼稚園の指定用品を購入しました。おおよそ3万円です。上の子がいるご家庭だと兄弟や上の子のお友達からおさがりを譲り受け、負担を軽くしている人も多いです。

満3歳(年少さん)

子どもの通う幼稚園は、幼児教育無償化の範囲内の保育料のため、支払いは全くありませんでした。保育料は全て行政から直接幼稚園へ支払われるため、一時的な負担もありません。
実費で支払いが必要だったのは、冷暖房費が3千円ずつと本代5千円のみでした。
よって、1年間で支払ったのは1万1千円です。

満4歳(年中さん)

進級のタイミングで教材費が1万円と、遠足時にバス代が4千円程かかりました。他の支払いは年少さんと同じです。
よって、1年間で支払ったのは2万5千円です。

満5歳(年長さん)

3年間で一番費用が掛かったのが、卒園対策費用です。3万円ほど支払っています。他の支払いは年中さんと同じです。
よって、1年間で支払ったのは5万5千円です。

筆者が幼稚園生活で幼稚園へ支払ったのは16万1千円でした。
上記以外に幼稚園によってはバス通園であればバス代、給食ならば給食費も実費(注)でかかります。他に降園後に延長保育を依頼する場合は預かり保育料(注)、課外活動(幼稚園内で行う習い事)に加入しているとその費用も掛かります。(注)一部の人を対象に助成あり。

保育園児となみすけ

さいごに

繰り返しになりますが、幼児教育無償化とは保育料を対象にしているため全てが無償ではありません。とは言え、幼児教育無償化になる前は保育料だけでも1か月3万円以上かかっていましたから、保護者の負担はとても軽くなったと言えます。

【問い合わせ先】 杉並区役所 子ども家庭部 保育課 子供園・幼稚園係
 〒166-8570 杉並区阿佐谷南1丁目15番1号 電話:03-3312-2111(代表)

すぎラボライター らくちゃんママ

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子ども家庭部管理課庶務係
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