紅葉を探しに公園へ行ってみよう 杉並区西側編(令和4年11月22日)
杉並区の北西部にあり、練馬区との境に近い場所にある東京都立公園である善福寺公園。
杉並区を流れる善福寺川は、大雨になると警報が鳴ったり、過去には杉並豪雨という災害が起きたりと、川の名前を知っていても、その水源が善福寺公園にあることを知らない方もいるのではないでしょうか。紅葉情報杉並区西側編は都立 善福寺公園をレポートします。
大きな池が自然を育む公園
善福寺池と遅野の井(おそのい)の滝
公園の面積の半分以上を善福寺池が占め、道路を挟んだ上の池と下の池からなっています。
その周りに自然と遊歩道、そして子どもが遊ぶ遊具があります。
公園内には遅野の井の滝として復元された湧き水があり、源頼朝が奥州征伐に向かう時に水を汲んだ地とされています。
野鳥も多く生息する自然豊かな公園
近隣の小学校が野鳥観察で授業を行い、研究に訪れる人がいるほど、多くの野鳥が生息すると言われています。
カワセミがみられることで有名ですが、そのほかカモやサギなどの野鳥や鯉などの魚も生息しています。
また井荻小学校の子どもたちから『水に親しめるもっと身近な水辺にしてほしい』との要望を受け、上の池と下の池とを結ぶ水路は水遊びができる遅野井川親水施設として整備されています。
秋になると池と紅葉のコントラストが美しい
四季を通じ、色々な表情を見せてくれるこの場所が、秋になると池を囲むように存在する木々の葉が色づきはじめます。
特に晴れた日には、緑はもちろん赤や黄色といった葉が池とのコントラストがとても美しい風景を作り出すのです。
遊具で遊ぶためのお出かけもいいけれど、日ごと移り行く紅葉を追いながら広い公園で過ごすのもおすすめです。
落ち葉をザクザク踏みしめながら、木の実を拾いながら、親子で、家族で、グループで、きっとゆったり贅沢な時間を過ごせることでしょう。
杉並区の発展に尽力した内田秀五郎
その昔、西荻窪近辺が井荻村と呼ばれていたのを知っていますか?その井荻村の大規模区画整理、山や坂を使いやすいように整備、中央線や西武線の駅の誘致など、今の杉並区を暮らしやすい土地にするために尽力した内田秀五郎氏(うちだ ひでごろう、1876年11月1日~1975年7月26日)。今の善福寺公園を人々の憩いの場として整備した人物です。その銅像が上の池バス通りからすぐのほとりにあります。今年は杉並区制90周年ということで、多くの内田秀五郎さんの特集が組まれました。そちらも併せてご覧になると、とても感慨深いものがあると思います。
さらに少し西に歩けば井草八幡宮という大きな神社があり、その隣に井荻町の区画整備の石碑が立っています。散歩がてら、そちらに足を延ばしてみるのも良いかもしれません。
取材を終えて
いかがでしたか。いつか、そのうちでは、自然は待ってくれません。
いつもの町、いつもの公園もいいけれど、みなさん、散歩やサイクリング、ちょっとした遠出で訪れてみてはいかがでしょうか。
施設に関するお問い合わせ
善福寺公園サービスセンター
〒167-0041 杉並区善福寺3丁目9番0号
電話03-3396-0825
すぎラボライター かおぽん
このページに関するお問い合わせ
子ども家庭部管理課庶務係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0686