保育園の慣らし保育について(令和6年7月1日)
この春、進級されたお子様や新しく入園されたお子様は、ようやく新しい環境に慣れてきた頃ではないでしょうか。我が子もその一人で、筆者の仕事復帰に際し、保育園に入園しました。第一子ということもあり、入園準備の段階でどきどき。娘が多くの人と接する機会がもてることへの嬉しさと、人に預けたことがほとんどないことへの不安とを抱えながらのスタートでした。
今回は、保育園に初めて入園されるお子様のパパママ向けに、保育園生活の準備期間とも言える「慣れ保育・慣らし保育」をテーマにしたいと思います。「たまに聞くけどどのように慣れていくんだろう?」と思われる方も多いのではないでしょうか。この春、0歳児クラスに入園した娘の慣らし保育期間の様子を共有できればと思います。
初めての保育園
保育園に通うまでは、長時間の預かりはほとんど未経験。一時預かりで2時間預かってもらったことがありましたが、場所見知りや人見知りが始まってきた頃で、1時間しないうちにギャン泣きしてしまうような状況でした。それもあって、本当に日中通しで預けられるようになるのか、と疑問でした。
0歳児クラスへの入園でしたが、春生まれなのでもうすぐ1歳という頃。離乳食も3回食になり、授乳の回数も2~3回でした。
慣らし保育の進め方や方針は、保育園によって多少違ってくるようです。娘が通っている保育園では1週間かけて慣れていくようなスケジュールでした。ただし、0歳児ということもあり「無理はせず、できるだけその子に合わせて行います」と園からの案内にはありました。場合によっては2週目も使ってということでした。
慣らし保育期間の過ごし方
慣らし保育の予定
1週間かけて徐々に保育園での滞在時間を長くしていき、翌週からは通常保育が始まります。
1日目:保護者も一緒に部屋で過ごし、昼食を食べて帰宅。
2日目:朝からお昼まで。昼食を食べて帰宅。
3日目:朝から昼食、お昼寝まで。
4日目:朝から昼食、お昼寝、おやつを食べて帰宅。
5日目:通常保育。
まずは「場所に慣れること」、次に「親のいない環境で過ごすことに慣れること」、最後に「いつも通りの生活リズムで過ごせるようになること」、そのような流れでスケジュールが組まれていました。
慣らし保育を過ごしてみて
初日は、母の膝の上で2時間ほぼギャン泣きしては泣き止みの繰り返し。心のどこかでニコニコで過ごせるのではと、淡い期待も抱いていたのですが見事に裏切られました。
最後の最後で、担任の先生の努力もあり、ハイハイしながら部屋の真ん中まで移動することができました。場所に慣れる第一歩が踏み出せ、母としては感無量でした。
2日目は予定通りに過ごせ、3日目は残念ながら泣いてしまい、昼食が食べられず早めの帰宅になりました。泣き疲れたのか、園を出た瞬間に寝てしまい、そのままぐっすり。よく頑張ったねと褒めてあげたくなる、そんな姿でした。
翌日からは、(通常よりも量は少ないですが)昼食、お昼寝まで過ごすことができ、無事慣らし保育期間終了。翌週から通常保育も始まり、ありがたいことに発熱などのトラブルもなく、過ごすことができました。お昼寝も慣らし保育期間をかけて、自宅と同じ時間だけ寝られるようになりました。
準備したこと
よりスムーズに保育園生活がスタートできるように事前に意識したことをまとめてみました。
お昼寝の時間
保育園では午前中は外遊びをし、午後は昼食のあと2、3時間お昼寝だと聞いたことがあったので、できるだけそのリズムに合わせるように意識しました。ちょうど生後8カ月頃から朝寝をしなくなり、正午頃からの昼寝2時間と、午後5時頃からの夕寝30分というのがリズムになってきていました。当時の悩みが、夜寝つきが悪いこと。それならばと、思い切って夕寝をやめて、就寝時間を1時間早めることにしました。だんだんと夕寝をしなくなり、昼寝が長い時で3時間寝るようにもなりました。
ただ、年齢が小さいうちは、それぞれの子の生活リズムにあわせてくれることが多いそうなので、必須ではないかなと思います。
職場との調整
「慣らし保育期間、発熱が続いて大変だった」「夜泣きが増えて大変だった」など、慣らし保育期間は仕事どころではないと友人づてに聞いていました。復帰前の面談の中で、「仕事は頑張りたいが、最初は子ども最優先の2週間になる」ということを上司に伝えました。最初の1週間は有休を取得し、次の1週間はリモートワークで調整してもらえ、ゆったりと仕事復帰することができました。保育園ではなんとか順調に過ごせた娘も、ほぼ毎日夜泣きだったので、仕事がスロースタートだったことは本当に助かりました。
仕事によっては調整が難しいママパパも多いと思いますが、上司や同僚に伝えておくことはとても重要だと思います。今まであまり積極的に子育てに参加したことのない上司を持つ場合もあると思います。少しても配慮してもらえる可能性があるなら、伝えてみてください。その上で、可能なら業務調整をしてもらうなど、育児に取り組む私たちや子どものための環境をづくりができるといいですね。
さいごに
すぎラボメンバーはどうだった?
慣らし保育を経験したすぎラボメンバーにも話を聞いてみました。「熱で呼出→自宅に戻ると平熱を繰り返していました」といったエピソードや「慣らし保育は2週間ありました」などの話も出てきました。また「保育園に迎えに行ってから1日を終えるまでのスケジュールが大変なので、親もそのリズムへの慣れが必要」との意見もあり、これにはとても共感しました。本当に我が家では一息つく間もないのくらいなので、仕事を終えてからのスケジュールを家族で紙に書いてイメージしておくだけでもよい準備になりそうです。
入園後は子どもも自分もたくさん褒めてあげよう
慣らし保育のイメージ、少しでも伝わったでしょうか。慣れてきたと思ったらまた風邪をもらってきて…など子どもが幼いうちは何かと手がかかると思います。ですが保育園に預けられるようになったこと自体、大きな成長だと思うので、たくさん褒めてあげたいです。これから、入園を控えるパパママもまずは子どもとの今の時間を大切にしながら、できることから準備を進めてあげてください。
すぎラボライター ママ・ミーナ!
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