子連れでの帰省や旅行の電車大移動、楽しく快適に過ごすためのポイント(令和5年12月15日)
もうすぐ年末。楽しいイベントが目白押しです。中には実家へ帰省や旅行の計画を立てている人もいるのではないでしょうか。大人だけならスムーズな移動も子どもがいると結構大変です。できる限りの準備をして、当日慌てないようにしたいものですね。
そこで、子連れで長時間の電車移動を経験した事があるママに、移動で工夫しているポイントを聞いてみました。
ケース1 子ども一人、新幹線移動の場合(子ども 0歳女の子)
まずは子どもが0歳ながら、新幹線(2時間半)での移動を何度も経験するママからのアドバイスです。ママ一人、子一人の移動での心構えも紹介してくれました。
移動で工夫しているポイント
- ベビーカーで移動する場合、大型荷物席を予約する。
もし空いていれば多目的室(注)近くの車両を予約します。
(注)授乳室として使用できる個室で、車掌さんに声をかけると使用できます。 - 乗車直前に駅で授乳を済ませておく。
満腹になり、出発すると寝てくれる確率が上がります。 - 乗車時に焦らないための対策
新幹線に乗車する際には、事前に抱っこ紐に子どもを入れて、ベビーカーはできれば畳んだ状態にするとスムーズです。また乗車列の最後尾で待ってから、乗車した方が後から来る人を待たせないので、焦らないで済みます。
その他
- エレベーターの場所を確認しておく。
駅によっては新幹線乗り換え口にエレベーターがない場合もあるので、事前に確認しておきます。我が家は初めての新幹線でエレベーターがないと言う状況に直面してしまい、ベビーカーを担いでエスカレーターを登る羽目に。 - 定期的におむつの確認をする。
長時間乗車する場合は、おむつのチェックも必要です。子どもが生後1カ月半の時の新幹線で、はじめて大爆発してしまいとても大変でした。 - ママだけで子どもと移動する時の大切な心構え
大人が一人の場合、乗り合わせた人に荷物棚の荷物を取ってもらうなど、知らない人に手助けをしてもらう勇気を持ち合わせておくとなんとかなります。
普段のお出かけ以上に大荷物になりがちな長距離移動、全てを一人でやろうと思わず、困った時は周囲の人に助けてもらうと言う柔軟な考え方はとても大切ですね。
ケース2 子ども一人、新幹線移動の場合(子ども 0歳女の子)
2人目も0歳児のママです。更に長い新幹線(3時間)の移動を経験するママです。
移動で工夫しているポイント
- 授乳時にスムーズに移動できるように多目的室がある車両付近で、ベビーカーが置ける大型荷物席を予約する。
- 授乳の際には、多目的室を利用する。
- 首座り前の月齢での移動は授乳クッションを持参する。
生後3カ月での移動時は、とてもかさばったけれど授乳クッションが重宝しました。膝上で子どもを安定した状態で寝かせておけたので、大人の両手が空いて腕がしびれずにすみました。スナップボタン等で留められるドーナツ型のクッションだとより安定感があります。
長距離移動の場合は、移動中ずっと子どもを抱っこ紐に入れておくわけにもいきません。抱っこをし続けるのも大変。そんな時に授乳クッションがあるととても助かります。他の荷物が多い場合は、空気を入れて膨らませるタイプの授乳クッションも便利かもしれません。
ケース3 子ども一人、新幹線移動の場合(子ども 2歳8か月女の子)
3人目は、生後10か月の頃から、新幹線(2時間半)移動を経験するママです。子どもが楽しめる工夫、お昼寝に対する工夫を紹介してもらいました。
移動で工夫しているポイント
- 手持ち無沙汰になる時間ができるだけ少なくなるように工夫する。
- お昼時間に合わせて、乗車券を予約する。
- お昼はキャラクター弁当を東京駅で購入する。
- 好きなおやつやジュースを持ち込む。
- お気に入りおもちゃや絵本を娘自身に選ばせて持参する。
- 家族だけの空間が作れるように、可能な限り2列シートを予約する。
- 2列シートが取れた際には、乗車して落ち着いたら、レジャーシートを床に敷き、裸足になってもOK、床に座ってもOKな状況を作る。
- 乗車の際、後部の大型荷物置きにすぐにベビーカーを置けるよう、後部に近いドアから乗り込む。
- お気に入りのブランケットを持参する。
これがあればどこでもお昼寝してくれるので、多少かさばりますが必ず持って行きます。
その他
移動時の荷物をできる限り少なくするために、毎回事前に宅急便で荷物を送っています。年末の帰省が、トイレトレーニング完了期に入って初めての帰省です。そのため、今年は冷や冷やしながらの帰省になることを予想しています。
子どもは椅子よりも地べたが好き。レジャーシートを床に敷いてあげたらとても喜びそうです。また、不意にジュースやお菓子をこぼしてしまった時、片付けがしやすくてパパママにとってもいいアイデアかもしれません。
ケース4 子ども二人、新幹線移動の場合(子ども 7歳男の子、4歳男の子)
4人目は新幹線(2時間半)移動歴7年のママです。最近の移動について語っていただきました。子どもが大きくなってくると、新幹線の中で楽しく過ごすために必要なものも変わってきます。
移動で工夫しているポイント
- 最前列を予約する。
座席指定サービスを利用し、車両の最前列を予約します。3列シートに4人で座るため(次男は膝の上)どうしてもソワソワ・がちゃがちゃしてしまうのですが、足元もテーブルも広い最前列だと、前の座席にぶつかって迷惑をかけるようなこともありません。 - 車内で食事を取る。
新幹線だからこそできることですが、車内で過ごす時間をできるだけ短く感じさせるため、お昼ごはんタイムに充てます。30分程度で食べきってしまいますが、子どもたちは車内で食べること自体も楽しんでいるようです。 - 暇つぶしグッズを準備する。
塗り絵、迷路、シールブック、小さなおもちゃ付き菓子など、空き時間を潰せるものを準備します。毎回子どもの人数分の準備が必要なため、100円ショップで購入する、塗り絵や迷路は無料のインターネットダウンロードサービスを利用するなどして、できるだけ出費を抑えています。
その他
乳児の頃は、授乳のため多目的室を利用していました。当時を振り返ると、混雑する駅でぶつかりそうで冷や冷やしてしまうし、エレベーターを待つのに時間がかかるため、帰省移動にベビーカーを使いませんでした。
前の座席に迷惑をかけないように最前列を予約と言うのは、飛行機でも役立ちそうです。また、混雑するシーズン、エレベーターを何基も見送ることもあるでしょう。パパママで荷物と子どもを分担して、ベビーカーなしで抱っこ紐移動もありですね。
ケース5 子ども三人、在来線長距離移動の場合(子ども 8歳男の子、5歳女の子、2歳男の子)
ラストは3兄弟のママです。在来線で乗り換えなしの70分間。今回紹介する中で一番移動時間は短いですが、新幹線とは違う大変さがあるようです。
移動で工夫しているポイント
- 個装の飴やグミを準備しておく。
お腹が空いた時、気分転換をさせたい時、あらゆる困った時にあげています。散らかり防止のため、ごみ袋も用意して、子どもが口に入れたらすぐにごみを回収します。
- 子ども一人ずつ、厳選した遊び道具の入った自分だけの荷物を持たせる。
親が選んで持ってくると「これじゃない」と言われがちです。そこで電車に乗っている間に使うための物を、自分で選んで持ってくるようにしています。「これで遊びたくない」なんて言わせません。もちろん落としやすい細かいものや、音が鳴るものがないよう、事前に確認しておきます。
- あえて途中下車をして、ランチや遊びタイムを作り、気分転換とトイレ休憩を取る。
子どもたちは電車に乗って、15分を過ぎると飽きてきて、30分を過ぎた頃には限界を迎えます。そこで中間あたりの駅で、子連れで過ごせるところを探しておきます。おすすめはデパートの屋上。子ども3人を連れてイートインは苦労するため、何かを購入して、屋上で過ごします。屋上は意外と空いているので、子どもが走っても大丈夫です。 - 大きな荷物はできるだけ先に送っておく。
帰省だけでなく、国内旅行でも前もって宿泊先(注)に送ります。
(注)宿泊先に、受け取り可能かどうか事前確認が必要です。
その他
オムツの頃は問題ないのですが、在来線で70分乗りっぱなしのため、トイレによる途中下車が頻発。特にトイレトレーニング中は何度も降りる羽目に。複数人の子どもを連れてトイレを探すのは本当に大変なので、あらかじめ休憩を入れるようにしました。
また、パパが一緒の場合は休憩を入れず、トイレに行きたくなったらパパと降りてもらって、残る3人で先に向かい、目的の駅で集合にしています。
オムツをはいていない子どもとの移動のキモはトイレだなと納得するエピソードですね。
しっかり準備をして楽しい帰省、旅行を。
年末年始に向けて、長距離の電車移動で工夫しているポイントを紹介しました。年齢によっても、移動手段によっても工夫は異なりますが、共通するのは事前準備だと感じました。
特に新幹線は座席の予約がキモになるようです。予定が決まったら真っ先に座席を予約しましょう。
大人だけなら何とかなることも、子どもがいると驚くほど大変。せっかくの楽しい帰省も旅行も移動で疲れてしまっては残念。できる限り準備して、楽しく思い出に残る年末年始をお過ごしください。
すぎラボライター らくちゃんママ
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