子どもたちのしあわせを考える
杉並区青少年委員とは
青少年教育の振興のため、家庭・地域・学校をつなぐパイプ役となり地域の教育力向上の要として、現在、各中学校区(地区)におおむね2名ずつの約40名が活動しています。
また、地域教育連絡協議会や地域教育推進協議会の事務局、ふれあい運動会やすぎなみ舞祭、中学校対抗駅伝大会、二十歳のつどい等の区の行事、イベントにも協力しています。
「青少年委員協議会」は、自分たちの活動をよりよいものとするために委員が自主的に組織しているものです。
『杉並区長』と『青少年委員』との懇談会
懇談の趣旨
例年、地域交流部では交流事業の一環としてさまざまな方々や団体と交流会を行っています。
今年度は、青少年委員制度発足70周年を迎える節目を迎え、改めて青少年問題協議会の会長を務める区長と次代を創る子どもたちが育つ環境づくりについて懇談したい、また、70周年記念イベントにてご挨拶をいただくので青少年委員がどういった活動をしているか子ども参画事業の現状について共有したいという思いから動き出し、区長に青少年委員の思いを受け止めていただき、本懇談が実現しました。
懇談のテーマ
「子どもたちのしあわせを考える」子どもたちが自分らしくいられる地域になるために
上記のテーマを基に設定した以下の小テーマに沿って懇談が進められました。
- これまでの経験から感じている子どものこと、大人のこと
- 日々の活動で感じている杉並区の現状
- 子どもが求める居場所って
- 子どもの育ちを支える地域づくりに向けて
青少年委員の活動紹介
まず、懇談の目的の一つである青少年委員の活動紹介です。
家庭・地域・学校連携のパイプ役として、「場づくり」や「地域活動の支援」について紹介しました。青少年委員の制度や役割からはじまり、事務局として活動している地域教育連絡協議会の懇談事業、子ども地域活動促進事業、地域教育推進協議会の多様な活動、区内事業への派遣活動など具体例を交えて説明しました。区長は青少年委員の説明を熱心に聞いていました。
区長と青少年委員との懇談
区長からの自己紹介を含めた挨拶の後、懇談はとても和やかな雰囲気で進んでいきました。ほどよい緊張感がありつつも参加した青少年委員は日頃感じていることや考えていることなどを区長だけでなく、青少年委員同士でも共有できたのではないでしょうか。
区長と同世代の委員も多く、大きな笑い声に包まれたり、大きく頷いたりと共感する部分が多くあったように感じました。
青少年委員が感じる解決したい部分としては、「世代間ギャップ」や「組織、個人との関係づくり」、「柔軟性」、「ゆるやかなつながり」、「現制度の活用」など多くの組織や地域人材と広くかかわり、相対的に現状を把握している青少年委員だからこその意見が多く出ていました。
設定した小テーマに限らず、さまざまな視点から話が盛り上がっていきましたが、どれも共通して言えることは「子どもの居場所」というキーワードです。
大人も子どもも忙しくて、自分らしく、自分なりに過ごす場が必要なのではないかという話がでました。それは不登校についても、放課後の過ごし方についても、もちろんそれ以外の多くの時間について言えることだと話が広がっていきました。「ゆるやかにつながることができる場」や「多世代が交流する場」、「一時的に過ごすだけでなく、将来そこに戻り自分のよさを発揮する場」など今ある施設や制度をうまく使いながら、みんなで協働しながらどんなことができるか活発な意見が飛び交いました。
おわりに
素晴らしい施設や地域人材、組織は多くあるけれど、横のつながりがもっと強くなると、「子どもの居場所」について活動の幅が広がるのではないかという話で会は終わりの時刻を迎えました。まさに、「とにかくやってみよう。」とフットワーク軽く、文字通り縦横無尽に活動できる青少年委員のみなさんがその横のつながりを強化するキーパーソンであるということを再認識するまとめになったように感じました。
誰かが一人で担うのではなく、みんながそれぞれのよさを発揮して当事者として支える「子どもの居場所」を多面的に広げていくこと。そして、そうした居場所に支えられて育った子どもたちが、だれにも居場所と出番がある未来のよりよい杉並の創り手となっていくことを願っています。
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