昔遊びと部活動体験&見学ツアー

 

ページ番号1096161  更新日 令和6年11月13日 印刷 

井荻中学校区地域教育連絡協議会の子ども地域活動促進事業(子促)

令和6年7月13日に井荻中学校区地域教育連絡協議会の「子ども地域活動促進事業(以下、子促)」が開催されました。 井荻中学校区では、例年校区内の小学生を中学校に招き、中学生が主体となって「昔遊び」と「部活動体験&見学ツアー」を行っています。中学生実行委員を中心に、小学生を誘導しながら全体の進行や各コーナーでの活動を進めていく、中学生の行動力や頼もしさが発揮される事業です。

準備

準備の様子

実行委員23名(1年生6名、2年生10名、3年生7名)が全9回の実行委員会を行い当日を迎えました。小学生が楽しめるようにと、綿密に準備を重ねていることが伝わります。

開会式

開会式の写真
開会式の様子

昔遊び

コマ、けん玉、福笑い、折り紙、あやとり…等、多くの遊びのコーナーが用意されており、各コーナーで中学生が楽しい雰囲気で丁寧に説明しながら、小学生を楽しませていました。また、一つの遊びだけでなく、さまざまな遊びが体験できるよう、スタンプラリーをしながら回るという工夫もされていました。昔遊びは3年生以下の児童を対象に行われており、会場の図書室ではにぎやかな声が響き渡っていました。

昔遊び
昔遊びの様子
スタンプラリー台紙
スタンプラリーカード

部活動体験

体育館では剣道、バドミントン、バスケットボール、校内では茶道、アートクラフト、吹奏楽、卓球、校庭では陸上、サッカー、テニスが行われていました。各部活の生徒が、参加を希望した4~6年生に基礎的な練習や、用具や楽器の使い方を説明し、体験中に「いいね!」といった声掛けをしながら盛り上げていました。小学生はもちろん、中学生も小学生に教えることで自分たちの力を実感できる貴重な体験です。

部活動体験(バスケットボール)の写真
バスケットボールの様子

部活動見学ツアー

中学生が列の先頭と後ろにつき、各部活の様子をツアー形式で見せて回っていました。
ただ先導していくのではなく、それぞれの部活の様子などを伝えつつ、小学生とのコミュニケーションも積極的にとっていました。アリーナから図書室、音楽室や校庭など、井荻中学校の設備も同時に見学することができました。

見学ツアー(茶道)の写真
見学ツアー(茶道)の様子

おわりに

開会のあいさつや、保護者対応、小学生の誘導など、誰に指示されているわけでもなく、動いている様子から、中学生が自分たちの力を発揮することで、「昔遊びと部活動体験&見学ツアー」が充実した事業になっていました。校長先生から、「生徒が小学生とコミュニケーションを取っているとき、緊張がほぐれたようなほっとした表情をしている」「中学生が小学生と関わることで中学生も成長できる」といった話があり、いつもとは違う対象とコミュニケーションを取ることで、何かしらの刺激を受け取ったり、自信をもつことができているようです。
小学生の時に部活動体験などに参加して、楽しかった、優しくしてもらった記憶があるから、中学生になったら実行委員をやってみたいと思っていたという生徒もいました。さらに、今回は卒業した高校生3人が手伝いに来ており、中学生の時の経験から、卒業しても関わり続けたいと思える事業になっていたのが印象的でした。この事業が小学生から中学生へ、さらにはその次へとつながる道筋ができ、子どもたちが地域で育っていく場として定着しつつあることがわかりました。
当日、この事業を支えている青少年委員の「分からないことがあれば中学生に聞けば分かるから」という言葉のとおり、中学生は案内も説明もスムーズに対応していました。事業の事務局である、青少年委員が準備をしながら、生徒たちと信頼関係を築き、連携してきたことが伝わりました。地域活動のひとつに子どもの笑顔がある、その場を作り出し、支えている青少年委員の力の大きさも伝わります。

 

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