「いざ」というときに備えて 天沼中学校レスキュー隊
天沼中学校の中学生レスキュー隊の活動について紹介します。
天沼中学校レスキュー隊として防災についての学習会や段ボールを活用した防災対策などに取り組んだり、区が主催する総合震災訓練に参加したりと意欲的に防災行動力を身に付けるための取り組みを推進してきました。
今回は、学校単位で行う第3回目の防災訓練として、避難生活の健康を支えるための調理法「パッククッキング」について学びました。講師の先生からは、ポリ袋を活用した調理法について教えていただきました。1人分ずつ調理できることからアレルギーなどの個別の対応が可能になることや繰り返しお湯を使うことで水を無駄にしないこと、日常的に目にするポリ袋やプラカップが災害時に大いに役立つことなど調理以外についてもお話をいただきました。先生のお話の中で印象的だったのは「普段の備え」、「日頃から意識する」ということです。こうした取り組みを通して、日ごろから防災について考えることが、「いざ」というときに大きな力を発揮することにつながると思いました。
また、天沼中学校では学校支援本部の方々がレスキュー隊の活動を支えています。講師の連絡調整だけでなく、区の防災課に連絡しアルファ米を調達したり、当日のグループのサポートに入ったりと大きな力で支援してくださっています。
出来上がりはさまざまですが、参加した生徒は感想を交流し合いながらカレーを食していました。
災害時は、水が足りない、電気やガスも節約しなければならない状況が想定されます。十分に調理器具が洗えない、生ものに十分熱を加えられない等、衛生上の問題が出てきます。できるだけ、そういった問題を避けるため、ポリ袋で湯煎する、あらかじめ火の通った缶詰類を食材とするなどの工夫をしています。この調理方法は、コロナ禍で感染予防のためにも有効な方法です。参加者はビニール手袋を装着し、各自で自分が口にする食材を調理するなど、感染予防策という意味でも有意義な学習となりました。
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