地域コミュニティ施設の再編整備について

 

ページ番号1047677  更新日 令和2年10月23日 印刷 

区民集会所、区民会館、及び60歳以上の高齢者の専用施設であるゆうゆう館は、これまで区民相互の交流や趣味の活動など、さまざまなコミュニティ活動の場として活用されてきました。しかし、これらの施設は、施設によって、また部屋の種類や時間帯によって稼働率にばらつきが見られ、その結果、施設の平均利用率は約50%にとどまっている状況です。そのため、今後はこうした施設をより有効に活用していく必要があります。

一方、児童館では、学童クラブの利用が大幅に増加しているだけではなく、乳幼児親子の利用についても増加傾向にあります。こうしたことから、乳幼児親子の交流の場と居場所の確保が求められています。
また、近年、地域社会との関係が希薄となり、「社会的孤立」が問題となる中、世代を超えた地域住民同士のつながりや支えあいが強く求められています。

こうした課題に的確に対応していくため、区民集会所、区民会館、現在は特定の年齢層を対象にした施設であるゆうゆう館、機能移転後の児童館施設を対象に、新たな地域コミュニティ施設「コミュニティふらっと」へと再編整備することで、施設の有効活用を図るとともに、乳幼児親子を含む子どもから高齢者まで、誰もが身近な地域で気軽に利用でき、世代を超えて交流・つながりが生まれる施設としていきます。

地域コミュニティ施設の再編整備は、一定のエリアごとに、対象となる複数の既存施設を一つの施設に集約することを基本として段階的に進めていくこととしますが、対象となる施設が老朽化している場合や、施設が存在しないエリアなどでは、再編整備等で生み出された用地の活用のほか、他施設の改築時に合わせて複合化を図るなどの方法により、新たに施設を整備します。

地域コミュニティ施設イメージ図

注1:学童クラブや小学生の放課後等の居場所の機能は、小学校内等へ移転します。
注2:子ども・子育てプラザ等がない地域については、「コミュニティふらっと」に乳幼児スペースを確保します。

「コミュニティふらっと」の概要(基本的な考え方)

1 施設の機能

(1)身近な地域活動の場

町会・自治会の活動や、地域住民の文化や趣味などの活動を幅広く行うことができるよう、集会室や多目的室などの貸室を設置します。また、地域におけるさまざまな団体等の活動の情報が発信できるように掲示スペースを設けるなど、地域活動の輪が広がるような工夫をしていきます。

(2)世代を超えて交流・つながりが生まれる場

「コミュニティふらっと」は、年齢に関係なく利用することができます。例えばラウンジは、誰もが気軽に立ち寄り、交流する場として利用することができます。また、地域の発表会やお祭りのほか、地域住民向けに実施するさまざまな事業等を通じて、世代を超えた交流・つながりが生まれる場としていきます。

(補足)ゆうゆう館の機能継承について
「コミュニティふらっと」では、高齢者をはじめ、誰もが自由に集えるラウンジを確保するとともに、これまでのゆうゆう館における高齢者の活動が継続できるよう、貸室の優先利用(時間)枠を設け、一般利用者等とのタイムシェアを図ります。また、健康増進の事業を継続して実施するほか、協働事業については、これまでの高齢者を主とした事業にとどまらず、他の世代を対象とする事業や多世代交流事業なども実施していきます。こうしたことを通じ、ゆうゆう館の「憩いの場」、「いきがい学びの場」、「ふれあい交流の場」、「健康づくりの場」としての役割・機能を継承していきます。

(補足)乳幼児親子の居場所機能の継承について
児童館機能の一つである、乳幼児親子の居場所については、子ども・子育てプラザ等に継承していきますが、そうした施設がない地域については、「コミュニティふらっと」に居場所となるスペースを確保していきます。

コミュニティふらっとの概要

「コミュニティふらっと」には、集会室、多目的室などの貸室や、予約不要で利用できるラウンジ、乳幼児室などのスペースを整備します。貸室の広さや数は、既存施設の利用状況を踏まえて、地域の活動やイベントなどでの利用のほか、ゆうゆう館を利用している団体の活動場所が確保できるように整備します。

2 施設の規模

「コミュニティふらっと」の規模としては、再編対象となる施設を集約することを踏まえ、延床面積500~800平方メートル程度を基本とします。なお、実際の施設整備に当たっては、これまで区民集会所やゆうゆう館などで活動してきた団体等が必要とする活動場所の確保をはじめ、既存施設の状況や地域特性、行政需要などの点を考慮して適切な施設規模となるようにしていきます。

3 施設の配置

誰もが身近な地域で気軽に集える施設となるよう、歩いて行くことができる範囲(おおむね徒歩10分程度、半径約700メートル)に1か所を目安に整備していきます。なお、具体的な配置については、道路や河川の状況など生活圏を考慮し、最終的には区内全体で30~40施設程度整備することを想定しています。

 

 

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