【第4回】『シセツ』に関するアンケートを実施しました(平成29年10月1日号掲載)
区では、区立施設の現状や課題などを改めて把握するために「施設白書」の作成を進めています。その
中で、施設の利用状況や今後の施設のあり方などについて、区民アンケートを実施しました。
集計結果をかいつまんで紹介します。
施設の利用状況についてお尋ねしたところ、利用対象者の年齢などを限定しない施設を見ると、図書館や公園など一部の施設では、年に数回以上利用しているという方が5割を超えました。一方で、集会施設や体育施設など多くの施設では、一度も利用したことがないという方を含めて、ここ1年以上利用していないという方が約7割を占めました。その理由として最も多かったのは「利用する機会がない」という回答でした。施設をあまり利用しないという方にもぜひ「シセツサイヘン」の取り組みに関心を持ってもらえればと思います。
また、全国各地において公共施設の老朽化が進む中で、少子高齢化による社会保障費の増加などにより、施設の建て替えにお金をかけていくことが難しくなってきているという課題について、半数以上の方が「知っている」と回答しています。さらに、この問題への対応策として、以下の1~6についていずれも60%以上の肯定的な意見をいただきました。これは、区が進めている、今ある施設を有効に活用して必要な機能・サービスを維持していくことを目的とした「シセツサイヘン」の取り組みとその基本方針に合致する結果でした。
公共施設の老朽化問題への対応策について
- 端数処理のため、合計が100%になりません
- 利用率の低い施設などを廃止し、その施設・用地を、売却や貸付、他の用途に転用する
- 時間帯や部屋によって利用率が低い施設を多用途(施設目的以外の用途も含む)で利用するなど施設の有効活用を図る
- 同様の機能を持つ施設の統合を進める
- 関連性のある施設を1か所にまとめるなど、施設を集約化する
- 定期的に施設を修繕して、なるべく長持ちするようにする(すぐに建替えるのではなく、長寿命化に取り組む)
- 施設そのものを民間に移譲したり、施設の設置・管理・運営に民間の資金・資産(建物)などを活用する
- 開館時間の短縮など、施設の維持管理経費の削減により、現在の施設を維持する
- 施設使用料の引き上げなどで、区の歳入を増やし、現在の施設を維持する
- 他の行政サービスを削減してでも、現在の施設を維持する
- アンケートは、満18歳以上の区民1,500名(無作為抽出)を対象に実施し、8月25日現在、487名が回答
- アンケートの結果については、10月1日から区ホームページに速報版を掲載し、詳細については、30年2月に発行予定の「施設白書」に掲載
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