幼稚園に行ってきました その3「光塩女子学院幼稚園」(平成29年8月1日)

 

ページ番号1034498  更新日 令和4年6月27日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

光塩女子学院幼稚園という男女共学の幼稚園を取材しました。
取材に伺ったのは、おやつ時。保育室の真ん中でみんなで輪になって座り、膝の上に真っ白なランチョンマットを広げておやつを食べていました。よく見るとランチョンマットには思い思いの刺繍が入っていて、どれも本当にすてきです。その様子を見ただけで、きちんと丁寧に生きる事を教えてくれる幼稚園なんだろうなと予感しました。

皆で丸くなって座る子どもたちの写真
みんなで丸くなって、楽しくおやつの時間。

園の活動について

一日の過ごし方を教えてください。

登園後、午前中は自由遊びと、朝のお祈り、一斉活動を行います。自由遊びと一斉活動をバランスよく取り入れていて、メリハリをつけています。一斉保育では、おりがみやお絵かきなどの工作や、シャボン玉で遊んだりお歌を歌ったりしますよ。

専門の先生が指導する保育では、体操、音楽、英語、宗教があります。音楽は年長だけですが、専門の先生が基本的な発声方法を教えてくれます。宗教はシスターでもある園長の松田先生が神様のお話をしています。

お昼ごはんは、週に2回がお弁当で週に2回が給食です。給食はお弁当を配達してもらっています。アレルギー対応もありますよ。また、10月以降は月に1~2回、園内で給食を作っています。みんな楽しみにしていてくれているようで、たくさんおかわりをしてくれますよ。なお、お弁当を用意する保護者の方には、給食で好き嫌いなくがんばって食べているのだから、手作りのお弁当には好きなものを好きなだけ入れてあげてくださいとお願いしています。
午前保育の日はおやつを食べる時間があります。アレルギーのある子はお家から持ってきてもらっています。
午後は自由遊び、帰りのお祈り、降園です。降園時には担任の先生から保護者の方へ直接その日の様子をお伝えして、ご家庭と連携をとるようにしていますよ。

行事がたくさんありますが、その中でも一番盛り上がる行事は何でしょうか。

地域の方も参加できる「子どもマリア祭」です。保護者の方と先生で1年かけて準備をします。一番の目玉は「子どもデパート」です。3歳以上を対象に、子どもたちだけが入ることができる子どもの世界のデパートです。ここだけは両親の目がありませんので、子どもたちが自由に買い物ができるのです。みんなきちんと考えながら楽しそうにお買い物しますよ。なお、このデパートは外売りもありますので、3才未満の子は保護者の方と外で買い物ができますよ。
他にも先生たちによる大判紙芝居や、工作コーナー、食べ物屋さんもあったり本当に盛り上がりますよ。

課外活動を教えてください。

サッカー教室があります。プロのコーチが指導していますが、サッカーの試合をするというよりもボールを使って楽しむことが目的です。学年、男女関係なく一緒に体を動かしてとても楽しそうですよ。

預かり保育はありますか。

満3歳クラスを除き、水曜日以外は、降園後から午後4時までどなたでも預かり保育が可能です。事情のある方に限り午後6時まで可能ですが、利用されるのは5~10名です。預かり保育専門の先生がついて、自由に遊んでいますよ。

園の特徴について

園のクラス編成を教えてください。

年長組、年中組、年少組以外に、満3歳児保育と未就園児を対象とした親子クラスがあります。
年長組、年中組は3クラス各20名程度、年少組は2クラス各25名程度です。
満3歳児クラスは3歳のお誕生日の翌日から週4日で午前保育後、お弁当を食べて降園です。まだ体力がついていないので、3年保育と比べ日数と時間は少し少ないですが、工作をしたり日々しっかりと学んでいます。毎日当番もあり、当番の子は職員室まで出欠の報告をしにきてくれますよ。毎年4月中旬頃から数名で始まり3月には20名ほどのクラスになります。
親子クラスは週3回開催しており、各曜日クラス親子20組程度です。満2歳からを対象としていて、親子で工作や体操を行いますよ。

満3才クラスの保育室の写真
満3才クラスの保育室。離れにあるとてもかわいらしい明るいお部屋です。

卒園後の進路を教えてください。

杉並区内の公立、中野区内の公立、同じ法人の小学校、他に、私立、国立小学校へ入園される方もいます。しかしながら幼稚園では特に受験対策をしているわけではありません。幼稚園では、幼稚園で今の時期に必要なこと、学ぶ目的があり、日々を大事にしています。ご両親へも「ご両親と一緒にいる時間は少ないのだから、この大事な時期を大切にしてください」とお話ししています。

他園にここは負けない、というポイントや特徴を教えてください。

「あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。」と言うマタイの言葉を伝える環境でしょうか。
ひとりひとりがなくてはならない存在で、神様から例外なく必要とされているよと自然と伝わる環境は、子どもの成長にとても大事だと考えています。

幼稚園の名前から女子校の「附属」幼稚園をイメージしました。小学校との連携や、合同イベントはあるのでしょうか?

同じ学校法人ですが、実は、「附属」ではないのです。幼稚園は「男女共学」です。全員が光塩女子学院初等科へ進学するのではなく、試験もありますよ。ただし専願する場合は、幼稚園に在園する子だけが受けることができる試験を受験することができます。
先生は合同で研修を行ったり、学校説明会を行うことがありますが、幼稚園と小学校が合同で何かをすることはありません。
なお、現在の幼稚園の男の子の割合は大体30%くらいでしょうか。男女の比率を決めているわけではありませんので、男の子も歓迎しています。卒園する頃には女性にやさしい紳士的な男の子に成長する子が多いです。
 

入園に向けて

これから幼稚園に入園する子たちの両親へエールをお願いします。

基本的な生活習慣をしっかりと身に付けてあげることが大事です。子どもが小さな頃に身に付ける生活習慣とは、木の根っこのようなものです。しっかりした根っこがないと大木は育ちません。将来立派に成長してほしいと思うのであれば、きちんとした生活習慣を身に付けてあげるのです。
例えば、相手の目を見てお話をする、呼ばれたらお返事をする、早寝早起きをして十分な睡眠をとる、そのような当たり前のことを当たり前にできるよう心がけてあげてくださいね。
また、幼稚園や保育園にお任せせず、子どもとの時間を大切にしてください。時間を掛けるのではなく、しっかりと向き合うことが大切ですよ。親が頑張った分だけ子どもは育つのです。園とご家庭と一緒に頑張れば、さらに子どもは成長しますよ。

園庭の写真
きれいに手入れのされた園庭。
お砂場には夜間や雨天の日はフタがされています。

取材を終えて

ランチョンマットのごみを払っている写真
おやつを食べた後は、ランチョンマットを
きちんとゴミ箱の上で払います。

光塩女子学院幼稚園は、「日々を丁寧に生活する事を習慣にできている」園だと感じました。言葉づかい、ごあいさつ、お食事ひとつひとつがとても丁寧です。また、満3歳クラスや未就園児を対象としたクラスも魅力だと思いました。未就園児クラスは非常に人気で、残念ながらキャンセル待ち状態だそうです。

幼稚園のある時間帯に自由に見学、参加ができる園庭開放日や休日の園庭開放日もありますので、気になる方はぜひホームページをご確認くださいね。
 

なお、光塩女子学院幼稚園を含む杉並区内の幼稚園・子供園へのアンケート結果を平成29年9月以降「すぎラボ」に掲載予定ですので、そちらもご覧ください。

すぎラボライター らくちゃんママ

 

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