幼稚園に行ってきました その2「世尊院幼稚園」(平成29年8月1日)

 

ページ番号1034367  更新日 令和4年6月27日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

園児たちの降園が落ち着いた頃、世尊院幼稚園に取材にうかがいました。
「お待たせして申し訳ない。急な体調不良でお迎えに来られなくなってしまったご家庭に園児を送り届けていまして。(今日は)お弁当もうちで作ったんですよ。」
そう笑顔で、当たり前のことのようにお話しなさる園長の大澤先生。大澤先生はたくさんのエピソードを交えてわかりやすく丁寧にお話してくださいました。
 

園の活動について

一日の過ごし方について教えてください。

登園は朝8時30分から8時45分です。朝は友だちとの大事なつながりの時間です。また朝の活動時間を多く取りたいため、少し早い時間になっています。
月曜日は朝礼を行います。園長先生と一緒に仏様に心を込めてお参りをします。「また1週間よろしくお願いします」と言うお参りと、金曜日は「1週間守ってくださってありがとうございます」と言う感謝のお参りです。

主活動は、製作や体操、リトミックなどを行います。自由製作では自宅から廃材を持ってきて、自由に工作をします。一人で作ったり、お友だちと合作したり、さまざまです。完成したものは12月の作品展で展示しています。
他に、毎日「はだかマラソン」を行います。年少さんも園に慣れた6月頃から、60メートル位から始めます。
少しずつ距離を伸ばしていき、1年後には200メートル位走りますよ。雨で園庭に出られない日はホールを走る事にしていて、毎日欠かさず行っています。この活動は「継続の大切さ」を学ぶために行っていますが、同時に心もからだも成長していると思いますよ。

お昼はお弁当です。作ってくださった方と、「命」に感謝していただくようにと話しています。
午後は自由遊び、帰りの会、降園です。降園では、担任の先生が一人一人を抱きしめてさようならをしていますよ。

テーブルの写真
雨の日に大活躍のテーブル。みんな集まって遊ぶのだそう。
壁に収納したテーブルの写真
普段は壁に収納されているそうです。

たくさんの行事がありますが、その中でも一番盛り上がる行事など教えてください。

一番盛り上がるのは運動会です。午前9時から午後4時までと長時間のイベントです。「長すぎるのではないか」と言う意見もいただきますが、園児は頑張ってくれますからね。「できない」と始めから線引きするのはもったいないと思いませんか?「できるところまでやらせる」ことが、成長につながると考えています。園児だけではなく、お父さん応援団が運営や応援、踊りの披露と大活躍してくれます。応援団は30~40人の有志で構成されていて10年以上続いている伝統です。

また、園の特徴として、仏事(年に5回)と家庭訪問があります。家庭訪問はご家庭での様子をうかがう事と、有事の際の対策として昔から継続しています。子どもを自宅に送り届ける事もありますからね。

他に、冬に一日動物園を行っています。ポニーや羊、ヤギなどの家畜、は虫類が遊びに来ます。このイベントは未就園児の方も参加できますので、ぜひ遊びに来てください(次回は、平成30年1月30日(火曜日)午後1時から)。

課外活動はどのようなものがあるのでしょうか。

絵画教室、スポーツクラブ、サッカーがあります。スポーツクラブとサッカーはそれぞれ60名ほど参加しています。サッカーは大会で優勝して、みんなでお祝いをしましたよ。
なお、預かり保育をしていても参加は可能です。

預かり保育について教えてください。

「トトロルーム」という預かり保育があります。ここは幼稚園ではなく家庭教育の一環から第二の家と考えており、先生ではなく卒園児のお母さんが担当しています。「ただいま」「おかえり」から始まり、園児たちはご家庭にいるように自由に過ごしていますよ。

卒園制作の写真
お母さんたちの卒園制作。卒園後も大活躍です。

園の特徴について

どの辺りから通われている方が多いでしょうか。

杉並第一小学校、杉並第九小学校、杉並第七小学校の学区が多いですね。遠方だと練馬区、中野区から通われている方もいらっしゃいますよ。

他園にここは負けない、というポイントや特徴を教えてください。

他園で行っていることで良いと感じた取り組みは、柔軟に取り入れようと考えています。
強いて言えば、仏教園であることでしょうか。仏教を通じた情操教育が特徴です。子どもは仏教を通じて成長してくれます。
「世尊院を卒園した子は悪いことはできないね」と言われたことがあります。「仏様の教えを聞いて、善悪をしっかりと理解しているから、悪いことはできないのでは?」ということだそうです。

取材で、筆者が珍しいと感じたこと、驚いたことを追記させていただきます。

  • 「自由登園日」と言う在園児と卒園児が自由に遊べる日があります。子どもたちの成長とつながりを大事にした活動で、卒園児がルールを決めて在園児と一緒に遊ぶそうです。
  • お父さんが幼稚園行事を盛り上げる「花の応援団」があります。
  • 幼稚園施設内に、認可外保育所と指定児童発達支援事業所があります。
     

入園に向けて

ここ数年の応募状況を教えてください。

特に男の子の倍率が上がっており、とても心苦しいですが抽選としています。
面接も検討しましたが、抽選としました。今後もし面接で選考するならば保護者のみを対象とします。私たちはお子さんを選びません。どんなお子さんも歓迎します。

入園前に家庭でやっておくとよいことは

入園前に限らず、一日に一回は子どもを抱きしめてください。親の愛情をしっかりと受け止めた子どもはまっすぐ育ちます。抱きしめられることで自分の味方がいるんだよとしっかりと気づいてもらえますから。これは大人も同じですよね。
 

取材を終えて

園長の大澤先生から伺ったお話から「昔からの人と人とのつながり」を感じました。先生、園児、卒園児、保護者と言う立場である前に、しっかりと人間関係を築く事を大事になさっているのかなと思いました。卒園児と在園児が交流できる日があるのもとても魅力的だと感じました。
入園前に魅力に触れる事ができるイベントもありますので、入園を検討されている方はぜひイベントに参加してみてください。
なお未就園児を対象とした園庭開放日もあるそうですよ。

子どもたちの作品
子どもたちの作品の中に、卒園生から先生へのお手紙が飾られていました。

世尊院幼稚園を含む杉並区内の幼稚園・子供園へのアンケート結果を 平成29年9月以降に掲載予定ですので、そちらもご覧ください。
 

 すぎラボライター らくちゃんママ

 

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