高井戸第四小学校 共生社会教育(通級による指導を担当する教員による授業)(6年11月19日)
杉並区では、子どもたち一人一人の教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備することが重要であるという認識のもと、小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった多様な学びの場を用意しています。
高井戸第四小学校は、通級による指導の一形態である特別支援教室の巡回指導エリア拠点校であるとともに、言語障害通級指導学級(ことばの教室)を設置している学校です。このことを生かし、本校では、「共生社会教育」として、通級による指導を担当する教員が、全学級を対象とした授業を実施しています。
1年生授業 ことばの教室について知ろう
今回は、「ことばの教室について知ろう」というテーマで、1年生の児童を対象にした授業を行いました。通級のしくみや、ことばの教室はどのようなことを学ぶ場所なのかについて話を聞いた後、実際にことばの教室で行う授業を体験しました。
今回行ったのは、聞く力や聞いて考える力を発揮するクイズです。前方に掲示された2枚の絵。一見すると、違いがほとんどありません。教員の説明をよく聞き、どちらの絵のことを説明しているのか考えます。集中して、最後までよく聞かなければ、答えにたどり着くことができません。子どもたちは、教員の発する言葉に意識を向け、該当する絵を1枚選ぶことができました。
最後に、個別指導を行う教室の見学を行いました。身体を動かすための器具があったり、大きな窓のある個別室がいくつも並んでいたりと、普段学んでいる教室とは異なる点がたくさんあり、興味をもちながら見学する様子が伺えました。
共生社会の実現に向けて…
通級による指導は、在籍学級との連携が大変重要です。通級による指導を受ける児童は、学校生活における大半の時間を在籍の学級で過ごしていることから、児童への指導・支援を特定の担当教員のみが行うのではなく、全ての教職員で取り組みます。在籍学級の担任も、通級指導学級でどのような指導が展開されているのかを具体的に知ることにより、児童が身に付けた力を学級内でも存分に発揮できるような学習環境の整備、支援体制の充実に繋げていきます。
学校全体で行っているこうした取り組みが、児童にとってさまざまなちがいや特性を越えて、互いに認め合い、受け入れ合うことの大切さに気付くきっかけとなり、一人一人が自分らしく、いきいきと生活することのできる共生社会の実現へと繋げていければと考えます。
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