教育相談コーディネーター連絡会（6年8月16日）

済美教育センターでは、年に3回の「教育相談コーディネーター連絡会」を開催しています。本連絡会の目的は、（1）いじめや不登校をはじめ多様化する教育相談のニーズに応えるために、課題の未然防止・予防的対応への理解を深めること、（2）各校の教育相談コーディネーターを中心に組織的・計画的な体制を構築するための情報共有を図ることとなっています。児童・生徒の気になる様子や課題について、担任一人で課題を抱え込むのではなく、他の教職員やSSW（スクールソーシャルワーカー）、SC（スクールカウンセラー）等と連携できるような体制を整えていけるようにしています。

7月に行われた連絡会では、八王子市立高尾山学園（学びの多様化学校）から、講師をお招きし、「学校における『絆づくり』と『居場所づくり』の充実に向けて」と題した講演を行っていただきました。講演の中では、近年の子どもの課題や教育相談の重要性について分かりやすく解説いただくとともに、子どもの安心につながるような共感的な関わり方、言葉がけについて具体的な事例を交えながら、効果的な教育相談の進め方についてご説明いただきました。また、各校で研修を行う際に利用できる資料の紹介もありました。

講演の中では、SSWも加わって、各校の教育相談コーディネーターとのペアワークやグループワーク、情報共有が行われました。参加者たちは、自身の学校における教育相談体制の現状や課題、校内での居場所づくりの取り組みについて意見を交換しました。参加者のアンケートには、講師の専門性や具体的な事例紹介が、児童・生徒への関わりや体制づくり等への理解を深める助けになったという意見が多数寄せられました。

今回の連絡会は、多様化する教育相談のニーズについて理解を深め、各校における教育相談体制の構築に向けた情報共有を行う貴重な機会となりました。今後も、教育相談体制の充実や、関係機関との連携強化などを進めてまいります。