桃井第四小学校 教育課題研究指定グループ研究授業(6年8月16日)
杉並区では、子どもたちが多様な他者と協働し、主体的に課題を解決しようとする探究的な学びを推進するために、希望する教員が教科ごとにグループをつくり、授業研究に取り組んでいます。
算数科では、「問いを見いだし、問い続ける児童の育成」を研究主題に据え、別々の小学校の4名の先生方が協力をして研究に取り組んでいます。7月上旬には、桃井第四小学校の第一学年において、授業実践を行いました。
今回の単元名は「ぜんぶでいくつ」、本時の目標は「被加数や加数の変化のきまりに着目することができる」でした。まずは教師が、答えが5になるたし算にはどのような式があるかを問いかけ、児童が発表した式を黒板に表示していきます。すると、児童が「1+4・2+3・3+2・4+1」と数が順番に並んでいることに気付き始めます。
そこで教師が「他の数ではどうだろう。」と発問をすると、児童が手元に置いてあった1人1台専用のタブレット端末を活用して、教師に自分が調べたい数を提出し、選んだ数が答えになるたし算にはどのような式があるのか、一人一人が考え始めました。もちろん一人で一生懸命考える児童もいますが、席を移動して同じ数について調べている友達と一緒に考える児童も多く見られました。中には、自分が選んだ数について調べ終わると、1~10が答えになる全てのたし算の式が書かれたカードを机いっぱいに順番に並べる児童もいました。
授業終盤には、自分が選んだ数のたし算の式がどうだったかを発表しました。児童からは、「たし算の左側は1、2、3、4…と1ずつ増えていくけれど、右側は9、8、7、6…と1つずつ減っているよ。」「本当だ。数は違うけれど、私のも同じようになっている。」等、さまざまな声が聞かれました。また、「一人ではなく友達と勉強することで、いろいろなことに気付くことができた」と授業を振り返る児童もおり、児童が主体的かつ協働的に学習に取り組んでいる様子が見られました。
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