荻窪中学校・井荻小学校 学習者用デジタル教科書を使った実践(6年3月13日)
荻窪中学校 3年生国語科・1年生外国語科
学習者用デジタル教科書を活用した授業を紹介します。
まずは荻窪中学校第三学年の国語科と第一学年の外国語科の授業です。国語科では、論説文を読みながら筆者の考えを確認し、それに対する自分の考えを表現する学習を行いました。論説文を読んだ後、生徒は筆者の考えの中で「共感する部分」「反対する部分」「疑問に感じた部分」について、デジタル教科書の本文にそれぞれ赤色、青色、黄色で線を引きました。
紙の教科書だと、ペンで線を引くと消すことが困難だったり、線を引く・消すを繰り返すと汚くなったりしましたが、デジタル教科書では、簡単に線を消して、引き直すことができます。実際に自分で読み返したり、友達と話し合ったりしている中で、考えが変わり線を引き直している生徒の姿が多く見られました。
外国語科では、学習者用デジタル教科書に収録されている音声を聞いて、音読に取り組みました。生徒は、一人一人のペースで音声を聞いて練習を重ね、その成果を自身のタブレット端末を用いて録画し、提出します。するとAIが一人一人の発音を判定し、フィードバックをしてくれます。それをもとに更に音読の練習に取り組むという授業でした。これまでは、教師の指導のもと一斉に発音練習をすることが一般的でしたが、学習者用デジタル教科書の導入により、一人一人のペースで取り組むことが可能になりました。
井荻小学校 5年生算数科
次に井荻小学校第五学年の算数科の授業です。台形の面積の求め方を考える学習でした。児童は、学習者用デジタル教科書内の図形を切り取って移動や回転をさせたり、コピーをして2つをつなげたりする等、元の図形を変形させながら、既習事項を生かして面積を求めていました。その後、タブレット端末上で作成した自分の考えを、協働支援ソフトを使って他の児童と共有し、更に理解を深めていました。
学習者用デジタル教科書の導入により、これまで行っていた紙のワークシートへの書き込みや手元での図形操作に加えて、タブレット端末上での図形操作を選択することができるようになりました。
今回の授業は、学習者用デジタル教科書を効果的に活用した授業でした。これからも紙とデジタルそれぞれのよさを生かした授業を推進していきます。
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