ファミリーサポートセンターを利用してみました(平成31年4月1日)
核家族家庭が増え、子育てを親だけで担う家庭も多いことと思います。
手が足りない時に、ちょっと送り迎えをしてほしい、ちょっと預かってほしい、という希望に応えてくれるのが、杉並区が社会福祉協議会に運営を委託しているファミリーサポートセンター事業です。
サービスの内容と、実際にすぎラボメンバーが利用してみた経験をご紹介させていただきます。
ファミリーサポートセンターとは
杉並区ホームページの、ファミリーサポートセンター(子どもを持つご家庭を支援)についてのページから引用します。
ファミリーサポートセンターとは、子どもの送迎や預かりが必要な時に、協力会員が有償でお預かりする会員組織です。ご利用にあたっては利用会員としての登録が必要です。
入会できる方
- 利用会員(手助けをしてほしい方):区内在住の方で、おおむね10歳までの子どもをお持ちの方
- 協力会員(手助けができる方):区内又は隣接区市在住の20歳以上の方で、各種研修に参加できる方。協力会員宅で子どもを預かったり、保育施設への送迎などができる方
援助の内容
- 保育園・学校施設などへの送迎とそれに伴う子どもの預かり、保護者の急用時などの子どもの預かり
利用料金
- 協力してくれた方(協力会員)に謝礼をお支払いいただきます。金額は、1時間800円 (早朝・夜間1,000円)です。
援助の内容
こちらは、杉並ファミリーサポートセンターの案内冊子から抜粋します。
主な援助内容
- 保育園、幼稚園への送迎とそれに伴う預かり
- 学校の放課後、または学童保育終了後の子どもの預かり
- 保護者の病気や緊急時の子どもの預かり
- 冠婚葬祭や兄弟の学校行事の際の預かり
- 買い物など外出の際の子どもの預かり
- 新1年生の学校から放課後の居場所やおけいこごとへの送迎(平成31年度から)
なお、原則、週3回までの利用です。
お受けできない援助内容
- 保育園のような長時間の預かり、毎日の利用はできません。
- 家事援助はできません。
- 安全のため、自転車・自家用車を使った送迎はしていません。
- 病気のお子さんはサポートできません。
- 区外の施設、遠方の学校等及び新1年生を除くおけいこごとへの送迎はできません。
- お預かりの際に、お子さんを入浴させることはできません。
- 投薬は基本的にはお受けできません。やむを得ない場合は事務局へ相談の上、協力会員には書面でご依頼ください。
ファミリーサポートセンターを利用するまで
筆者が利用会員となった経験からご紹介します。
杉並区社会福祉協議会に電話(電話:03-5347-1021)し、入会面接を予約してから、写真を持参して入会申し込みに行きました。土曜・日曜、休日、年末年始はお休み(但し、第1土曜は開所)ので、お仕事復帰を予定している方は、産後休暇や育児休業中に入会手続きされることをおすすめします。
入会面接は30分程度で、子どもの様子や、利用を希望するサポート内容を伝えました。この時大切なのは、定期的な利用が必要なのか、緊急時を想定しているのか、など希望するサポート内容について詳細に伝えることだと思います。
場合によってはなかなか協力会員さんが見つからないこともあるようです。
筆者の場合は、子どもの送迎で、前日や当日の急な依頼となることが多いため、協力会員さんが見つかるまでにだいぶ時間がかかりました。マッチングまでにかかる時間はタイミングにもよると思われますので、早めに登録の申し込みを行うのがよいと思います。
協力会員さんがなかなか見つからない時は、依頼したい内容を一部変更することで、マッチングが可能になる可能性が上がるのではないかと思います。曜日が限定されていると対応できたり、時間をずらせば対応できたり、ということもあると思いますので、社会福祉協議会に相談してみましょう。
事前打ち合わせ
協力会員さんの候補が見つかると、事前打ち合わせを行います。自宅等で協力会員と利用会員、そしてお子さんが顔合わせをして、利用頻度や時間帯、移動手段、食事の有無やお子さんの健康等について打合せします。お子さんを急に預けるのはお互いに不安なことも多いので、配慮されているということです。この事前打ち合わせから有料です。
協力会員さんにサポートを依頼
事前打ち合わせのあと、両者OKなら、サポート開始となります。協力会員さんに直接連絡をして、サポートを依頼します。(初回については、事務局に予約の電話をします)
筆者がお願いしていた協力会員さんは、幸い、前日や当日の依頼でも、快く対応してくださいました。ただし、予定が埋まっていれば対応できません。協力会員さんのご都合もありますので、早めの予約が可能ならそれに越したことはありませんが、筆者の場合は、兄弟のうち一人が病気の時に、もう一人の子の園からの送迎をお願いしていたので、直前の依頼が多くなりがちでした。病気の子の送迎は不可ですが、病気の兄弟と親が家で待っていて、協力会員さんに元気な子のお迎えに行ってもらう、というサポートをしていただき、非常に助かりました。
なお、当日キャンセルは、キャンセル料として1時間分の料金がかかります。
利用してみた感想
とても優しく、親切な協力会員さんで、依頼後には「こんな様子でしたよ」と丁寧な報告をしてくださり、安心してお預けすることができました。
ただ、自転車の利用はしないというルールなので、我が家は園まで遠く、大変そうでした。当然、子どもも歩いて帰ってくるのですが、徒歩だと30分ほどかかるので、協力会員さんも子どもも大変そうでした。
子どもはママのお迎えの方がうれしいようですが、協力会員さんと一緒にがんばって帰ってくる様子は、非常に頼もしく思いました。
というのも、親と帰る時にはグズグズして、なかなかしたくをせず、歩く時にも寄り道ばっかりするのに、協力会員さんと帰る時には、さっさとしたくをして、さっさと歩いてくるからです。
「とってもいい子でしたよ。」と話を聞いて驚いてしまいました。
無理して病気の子とお迎えに行くより、スムーズに帰宅でき、看病で疲れている親が、さらに疲弊しなくてすみます。
けれども、久しぶりに利用したくて連絡を取ったら、すでに協力会員を辞めていらした、ということがありました。今はまた協力会員さんの紹介を待っている状況です。
ファミリーサポートセンターはとてもいいサービスだと思いますので、今後、協力会員さんが増えたらいいなと思います。
これから何かボランティアをしたいと考えている方は、協力会員さんを選択肢の一つに考えていただけたら幸いです。
協力会員さん探しの件で何度か問い合わせをする中で、シルバー人材センターにも送迎・子守り等の育児支援サービスがあることを知りました。こちらは利用したことはないのですが、困っている方、お悩みの方は連絡してみてはいかがでしょうか。
また、子どもの一時預かりについては、ファミリーサポートセンターのほかに、「ひととき保育」や子ども・子育てプラザの一時預かりなどもありますので、こちらも利用されてみてはいかがでしょうか。
すぎラボライター ヤリタガリ
このページに関するお問い合わせ
子ども家庭部管理課庶務係
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