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ページID : 17417

更新日 : 2025年1月27日

応接室

目次


創建時の様子(個人提供)


龍の天井画(創建時、個人提供)


現在の様子


龍の敷瓦

中国風の意匠でまとめられた部屋で、床には龍の敷瓦、天井には書画家・王一亭が描いた龍の天井画が4枚貼られています。
設計者である伊東忠太は、日本の建築も時代に合わせ進化するべきであるとする「建築進化論」を提唱した人物で、創建時の居住者である入澤達吉は、漢詩を趣味としました。この部屋には、両者の意向が反映されていると考えられます。この部屋は近衞居住期になっても、大きな改変をされずに使用されました。
天井画を描いた王一亭は上海出身の書画家で、入澤の日記には上海在住の知人を通し、王に龍画の揮毫依頼をしたことが記されています。また、近衞も王と交流を持ち、荻外荘には王から送られた掛軸が多数残されていました。
中央に置かれている螺鈿家具の彫刻部分は、古写真や同時代の螺鈿家具の類例を参考に、梅とカササギの透かし彫り、牡丹彫刻としました。

お問い合わせ先

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係

〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号

電話番号:03-3312-2111(代表)

ファクス番号:03-5307-0693

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