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更新日 : 2025年2月1日
小・中学生の夢を応援する貴重な体験「チャレンジ・アスリート」(令和7年1月15日)
目次
「チャレンジ・アスリート」と言う取り組みをご存じですか。杉並区内の行政施設や小学校でチラシが配布されているので、聞いた事があるパパママも少なくないのではないでしょうか。
一言で言うと、スポーツにチャレンジするイベントなのですが、少し特別です。講師はなんと、オリンピックやパラリンピックの出場経験がある選手。参加したい子どもも多いのでしょう。競技によってはなかなか参加できないのですが、今回筆者の子どもが当選し、参加することができました。とてもいいイベントでしたので、当日の様子をご紹介します。
(注)記事に掲載の写真は全て、スポーツ振興課より提供を受けています。
令和6年11月24日チャレンジ・アスリート
令和6年9月頃、小学校でチャレンジ・アスリートのチラシが配られました。令和6年度第2回の開催案内です。種目はバレーボールと車いすバスケ。
小学校3年生になる子どもがバレーボールもバスケットボールもやってみたいと話したことがあったので、当たったらラッキーという気持ちで申し込んでみました。
すると11月初旬頃、メールで当選の案内が届きました。
イベント概要
イベントは杉並区次世代育成基金を活用したもので、参加費はかかりません。
- 日にち:令和6年11月24日(日曜日)
- 時間:午前9時受付開始、開講式から解散までは午前9時20分から午後0時15分
- 場所:TAC杉並区永福体育館
- 参加者:小学校1年生から3年生の男女 30名
(注)午後に小学校4年生から中学校3年生の男女の体験もありました。 - 当日の内容:バレーボール体験と車いすバスケ体験
- 保護者の入場:1名まで。子ども(兄弟)の同伴は可能
- 当日の服装および持ち物:運動に適した服装、体育館履き、タオル、飲み物
当日の様子
受付開始の午前9時頃永福体育館に到着すると、すでに受付を済ませた子がたくさん。朝早くからのイベントですが、みんな張り切っているなと感じました。参加者を見ると、小学1年生から3年生までの男女がまんべんなく参加しているようでした。
午前9時20分定刻で開講式があり、いよいよスポーツ体験の開始です。
オリンピック種目「バレーボール」体験
1つ目はバレーボール体験です。講師は大山加奈さん。他に杉並区バレーボール協会、すぎなみスポーツアカデミー、看護師の方々もサポートに入っていました。
講師の大山加奈さんってどんな人
2004年のアテネオリンピックに出場したとても有名な選手です。
大山さんの自己紹介から、会場がどよめいた小学生の頃のエピソードを。大山さんが小学校に入学した時の身長は140センチメートル。身長がきっかけで先輩に「一緒にバレーボールやらない」と誘われ、小学2年生からバレーボールを始めたそうです。6年生の時に全国大会で優勝して、その頃の身長はなんと175センチメートルもあったとか。
まずはお手本
初めての子でもバレーボールがイメージできるよう、大山さんがサポーターの方と組んでお手本を見せてくれました。アンダーパス、オーバーパス、アタックの3つです。お手本を見る子どもたちは真剣です。
ウォーミングアップ
実際にボールに触る前に、ウォーミングアップをしました。大山さんの掛け声に合わせて、1人で体を動かします。続いて近くの人と2人組を作って運動です。「じゃんけんをして、勝ったら負けた子の周りを走る」など、楽しい運動が多かったです。
アタックの練習
ガムテープが巻かれた風船をボールにした練習です。2人組になり、一人がアタックをして、もう一人が手で取る練習を繰り返します。慣れてきたら、相手より少し手前に向かってアタックし、バウンドさせて相手に届ける練習をしました。
フラフープをネットに見立てた練習
6人組になり、2人がフラフープを持ちます。フラフープを挟んで2人対2人になり、ラリーゲームをします。3回以内にフラフープの中を通して相手側へ風船を送るルールです。相手側へ返す時にフラフープの中を通すのが意外と難しいようで、ワイワイ楽しそうでした。
レシーブの練習
風船を相手に投げてもらって、レシーブで返す練習です。大山さんが「投げる人は相手が返しやすいように投げるのが大切だよ」とアドバイスしていました。
サーブの練習
少し柔らかい大きめのボールを使って、1人ずつサーブの練習をしました。打ってネットの反対側へ飛ばすのにはコツがいるようで、なかなか難しそうでした。
バレーボールに必要な技を一通り習い、約1時間の体験が終了しました。
質疑応答
司会の方が「大山先生へ何か質問がある人」と問いかけると、たくさんの子どもたちの手が上がりました。バレーボールに関する事、大山さんの選手時代の事、どうしたら背が伸びますか、など。
最後に、大山さんが「スパイクを見せてあげる」と体育館をうろうろ。「ここだと危ないかな、こっちなら大丈夫かな」と言いながら子どもと保護者から離れた場所に行き、「危ないから床に向けて打つね」と言って打ちました。
大きな音を立てて床に当たったボールは跳ね返り、天井に届きました。想像以上の威力で、子どもたちの目と心にしっかりと焼き付いたことでしょう。
パラリンピック種目「車いすバスケ」体験
10分ほど休憩をはさんで、車いすバスケの体験です。あまり見た事のない車いすが10台ほど用意されました。講師は、石川優衣さんです。サポートに、東京ファイターズB.Cから2名の選手と1名のトレーナーさんが参加しました。
講師の石川優衣さんってどんな人
パリ2024パラリンピックに出場した選手です。中学生の時に脊髄を損傷し足が動かなくなってしまったそうです。子どもの頃から吹奏楽を続けていたのですが、大学生の頃に車いすでもできるスポーツを探し、車いすバスケに出会ったそうです。
車いすバスケってどんなスポーツ
競技用の車いすに乗り、両足を固定した状態で行います。コートの大きさやゴールの高さ、ボールの大きさなど通常のバスケットボールと同じです。5人で1チームですが、メンバー構成に特徴があります。
メンバーそれぞれの体の状態(どんな事ができるか)で1点から4.5点までに点数化します。障害が重いと点数が低く、障害が軽い人は点数が高いです。5人の合計点が14点以内になるようにチームを構成します。なんと障害がなくても参加できるそうです。(注)今回サポートに来た選手の中にも健常者の方がいらっしゃいました。
まずは車いすに乗ってみる
講師の方々の自己紹介後、安全上のルールの説明がありました。車いすに乗っていれば安全。車いすと車いすがぶつかっても安全だけど、足が挟まったらけがをしてしまうから、絶対に足を外に出さない事。
ルール説明後、子どもたちは順番にバスケットボールコートの短い方の端から端までを往復しました。時間はかかりましたが、全員往復することができました。
早く進むための技を身に着けよう
乗ることができた車いすですが、選手の動きはとても速いです。そこでコツの伝授がありました。ターンの方法です。ターンの練習後、選手とバスケットボールコートを使って30秒間の鬼ごっこも行いました。バスケットボールコート半面に、子どもたちが10人で30秒間の鬼ごっこ。全員車いすなので、とても狭そうでしたが、全く捕まえることができず、選手のスピードに驚きました。
選手のデモ
選手2人でパスしながらボールを運んでシュートをするデモと、3人の試合デモ(1人がディフェンスをする)を見ました。スピードだけではなく、車いす同士がぶつかった時の大きな音の迫力に驚きました。
試合を体験してみよう
小さなコートとゴールを使い、講師がボール運びのサポートに入った試合をしました。ゴール下に移動して、選手からのパスを待つ子、ディフェンスする子、ボールを追いかける子、一人一人が考えて動いていました。でも残念なことにゴールはなかなか決まりません。座ってのゴールは通常よりもとても高くて難しいのだとか。30人全員が楽しく体験ができたところで終了です。
質疑応答
たくさんの質問がありました。選手自身の事、ルールの事。
健常者の選手へ、「なぜ車いすバスケをはじめたのか」と言う質問も。「障害があってもなくても車いすに乗れば一緒にできるのが魅力だ」と回答を頂きました。誰でも楽しめるスポーツってとても魅力的ですね。
次世代育成基金を活用した事業の一つであるチャレンジ・アスリート
チャレンジ・アスリートは、杉並区次世代育成基金を活用しています。
次世代育成基金とは
平成24年度に作られた、「次代を担う子供たちが、将来の夢に向かって健やかに成長できるよう支援するための区独自の仕組み」です。
基金へご協力いただいた寄附金は、小学生から高校生までを対象に、毎年学校では経験できない特別なプログラムの提供に活用されています。
次世代育成基金を活用する事業は
自然、文化、スポーツなどさまざまな分野における体験、交流事業があります。
そのうちのひとつがチャレンジ・アスリートです。なお、チャレンジ・アスリートには今回紹介した「競技体験」のほかにスポーツにかかわる仕事に就く人に仕事の楽しさや実際の仕事内容を教えてもらう「職場見学」もあります。
最後に
子どもが好きなスポーツだからと応募したチャレンジ・アスリート。プロ選手の技を生で見ることができ、指導を受けることができた事。子どもは親が想像していた以上に刺激を受けたようです。
最後に大山さんが子どもたちに送ったエールを紹介します。
「スポーツを通じて仲間ができるし、健康にもなる。バレーボールに限らず、楽しいと思うスポーツに出会ってください。」
【問い合わせ先】杉並区役所区民生活部スポーツ振興課事業係
〒166-8570 杉並区阿佐谷南1丁目15番1号 電話03-3312-2111(代表)
すぎラボライター らくちゃんママ
お問い合わせ先
子ども家庭部管理課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話番号:03-3312-2111(代表)
ファクス番号:03-5307-0686
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