客間
第二次近衞内閣組閣時の昭和15年(1940年)7月19日に行われた「荻窪会談」をはじめ、戦前期の重要な会談が行われた部屋です。荻窪会談の様子は、報道写真やニュース映画で伝えられました。楓荻荘(ふうてきそう)を入手した近衞文麿は、この部屋を創建時の姿のまま使用しました。
客間には、当時としては珍しい冷暖房器具が備え付けられていました。壁紙や絨毯の色、文様は古写真のカラー化分析から推定して復原しました。腰壁壁紙の文様は、葡萄唐草、スイカズラ、インド更紗などを組み合わせた文様とし、長押上壁紙は、連続する動物文様としました。連続する動物文様は中国山東省の漢代石墓の意匠によく見られます。
(広縁・廊下からのみ見学可能)
荻窪会談:ドイツ・イタリアとの提携強化を含む第二次近衞内閣の基本方針が話し合われ、同年9月27日の日独伊三国同盟締結につながりました。
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