令和4年11月 ご寄稿 伊東 忠太「荻外荘」と 藤井 厚二「聴竹居」

 

ページ番号1078418  更新日 令和4年11月25日 印刷 

昭和2年創建時の荻外荘
創建時の荻外荘(個人提供)
聴竹居の全景
聴竹居全景(松隈氏提供)

 「荻外荘(てきがいそう)」を設計した日本を代表する建築家 伊東忠太(いとう・ちゅうた)は、19世紀末から約30年間、東京帝国大学で教鞭をとっていました。英語の”architechture(アーキテクチャー)"を「建築」と訳し、それまでの「造家学科」を「建築学科」としたのは伊東忠太です。そんな伊東忠太の教え子の一人が、環境共生住宅の原点といわれる「聴竹居(ちょうちくきょ)」(京都府乙訓郡大山崎町)の設計者として知られる藤井厚二(ふじい・こうじ)です。「聴竹居」は現在、一般社団法人聴竹居倶楽部により保存活用され、地域と一体となった建築文化の発信が行われています。
 令和4年度の「荻外荘をもっと知る」ご寄稿コーナーでは、一般社団法人聴竹居倶楽部 代表理事の、松隈章(まつくま・あきら)氏から、2回にわたってご寄稿をいただきます。
 1回目の今回は、伊東忠太と藤井厚二の関係、そして荻外荘と聴竹居の共通点について解説してくださいます。ぜひご覧ください。

ご寄稿者

一般社団法人 聴竹居俱楽部 松隈 章 氏

松隈 章さんの写真


ご経歴

  • 昭和55年(1980年)3月 北海道大学工学部建築工学科 卒業
  • 昭和55年(1980年)4月 株式会社竹中工務店 入社
  • 昭和56年(1981年)4月 大阪本店設計部
  • 平成13年(2001年)4月~平成22年(2010年)4月
     本社(大阪)企画室、本社(東京)地球環境室、大阪本店設計部
  • 平成22年(2010年)5月 本社(東京)設計本部設計企画部
  • 平成30年(2018年)3月 定年退職の後、嘱託
  • 現在、本社(東京)設計本部・設計企画部・部長付・企画担当、経営企画室CSR推進部(兼務)

また、

  • 平成17年(2005年)9月から平成31年(2019年)3月末まで、公益財団法人 ギャラリーA4企画マネージャー
  • 平成28年(2016年)12月より、一般社団法人 聴竹居倶楽部 代表理事を兼務
  • 令和2年(2020年)3月1日付で、公益財団法人 竹中大工道具館 評議員に就任

主な建築作品

  • NAOTO FUKASAWA atelier(ナオト フクサワ アトリエ)(桜新町F邸)(コーディネート)令和3年(2021年)
  • ジェームス邸保存再生プロジェクト(全体コーディネート)平成24年(2012年)
  • 瀧定大阪株式会社高槻寮 平成11年(1999年)
  • 安川ビル 平成10年(1997年)

主な著書

  • 『藤井厚二 建築著作集』ゆまに書房 全10巻+補巻2巻 復刻版 藤井厚二研究会編 令和2年(2020年)~令和4年(2022年)(企画・編集・執筆)
  •  京都文化博物館・目黒区美術館「太田喜二郎と藤井厚二」展 図録 平成31年(2019年)4月(企画・編集・執筆)
  • 『聴竹居 日本人の理想の住まい』 平凡社 平成30年(2018年)5月(単著)
  • 『木造モダニズム建築の傑作 聴竹居 発見と再生の22年』 ぴあ 平成30年(2018年)3月(単著)
  • 『環境と共生する住宅 聴竹居実測図集』 彰国社 平成13年(2001年)3月(共著)

その他多数

ご寄稿文

文責:松隈 章 氏

今後の予定

次回は、令和5年3月頃、新たなご寄稿文の掲載を予定しています。どうぞご期待ください。

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このページに関するお問い合わせ

都市整備部みどり公園課みどりの計画係
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