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ページID : 2143
更新日 : 2016年1月15日
民俗資料
目次
桑切機
資料番号 | 民俗CA221 |
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年代 | 大正期から昭和初期 |
寸法 | 縦950×横1320×高さ810(ミリ) |
解説 | この資料は、生糸の原料となる繭を生産する養蚕で、蚕のえさとなる桑の葉を刻むための機械です。包丁の柄を上下に動かすことでベルトが動き、ベルトに載って運ばれた桑の葉が刻まれる仕組みです。ハンドルを動かす幅により、刻み幅を調節します。桑切機は、桑切り包丁を使った手作業に比べ、大変能率がよくなりました。 杉並区内では、明治期から大正期に盛んに養蚕が行われており、『豊多摩郡誌』には、大正4年(1915)の井荻村の生産高は豊多摩郡の中で最も多かったと記されています。 |
製麺機
資料番号 | 民俗98075 |
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年代 | 昭和初期から昭和30年(1955)頃 |
寸法 | 縦330×横510×高さ370(ミリ) |
解説 | この資料は、うどんの生地を麺状にする機械です。うどんは、通常、手作業で作りますが、この行程のうち、生地をのす作業とのした生地を切る作業をこの1台で行うことができます。 かつて、杉並区を含めた武蔵野台地の農業の中心は畑作で、なかでも大麦・小麦が多く作られていました。小麦は主に換金作物として作られていたほか、うどんや団子、味噌の材料としても利用されました。 うどんは、正月や盆などの行事や来客時のご馳走として食べられていました。 |
ちゃぶ台
資料番号 | 民俗02139 |
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年代 | 明治中期から昭和後期 |
寸法 | 径880×高さ290(ミリ) |
解説 | この資料は、食卓や作業台として座って使います。西洋から入ってきたテーブルを床に座ることの多い日本の生活様式に合わせ、明治時代中期から作られました。ちゃぶ台が登場する以前は、箱膳という蓋のついた木箱に一人分の食器が入り、食べる時には蓋を裏返して食器をのせる道具が使われていました。ちゃぶ台は、脚を折りたたんで収納することができるため、狭い室内を有効に使うことができました。昭和初期から昭和30年ごろまでに一般の家庭に普及しました。 |
氷冷蔵庫
資料番号 | 民俗04034 |
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年代 | 明治末期から昭和30年(1955)頃 |
寸法 | 縦465×横540×高さ850(ミリ) |
解説 | この資料は、氷を使って食品を冷やす道具です。扉の付いた木製の箱の内側に、断熱材をはさんでトタンやブリキ板がはられています。氷を入れる上段と、食品を入れる下段の仕切りは、簀になっており、上段からの冷気で食品を冷やしました。 氷冷蔵庫に使う氷は、毎朝、氷屋がリヤカーや荷車に大きな氷のかたまりを載せ、家々を回り、専用の鋸で切った氷を氷鋏みで持ち上げて冷蔵庫まで運んでいました。 |
昭和21年製樽神輿
杉並区指定有形民俗文化財
資料番号 | 民俗89099 |
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年代 | 昭和21年(1946)製作 |
寸法 | 縦650×横700×高さ1,000(ミリ) |
解説 | 樽神輿は、樽を用いた簡易な神輿で、祭礼の度に使い捨てされる場合に多く用いられます。樽を使用するのは、樽の空洞部に神や魂が宿ると考えられていたためです。 この資料は、昭和21年(1946)に井草八幡宮(杉並区善福寺)の祭礼のときに担がれた神輿です。太平洋戦争後すぐの物資不足の中、地域の大工などの職人が、空缶、じょうご、ガスの元栓などの廃材を利用し、戦後の苦しい時代から復興しようという思いで作り担がれたものです。 |
七夕馬
資料番号 | 無し(毎年制作) |
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年代 | 平成23年6月 |
寸法 | オス:足幅120×横630×高さ475(ミリ) メス:足幅120×横670×高さ270(ミリ) |
解説 | 七夕馬は、七夕に作られる、馬の形をした細工物です。首を立てた方がオス、首を下げた方がメスで、雌雄一対です。材料は、マコモやチガヤ、稲ワラ、麦ワラなどの植物です。写真は稲ワラで作ったものです。 杉並区内の農家では、七夕の折、庭にたてた笹に紙などで作ったかざりをつけ、その下に七夕馬を置きました。杉並や近接する多摩地域では、七夕馬は「七夕様」という作物の神様の乗り物と言われており、豊作を願ってお供えをしていました。 七夕が終わると、七夕馬は川に流すなどして自然に還らせるため、形として残ることはまずありません。また、近年では作ることができる人も少なくなってきました。人々の願いやわざなど、無形の文化も七夕馬から感じとることができます。 |
お問い合わせ先
杉並区立郷土博物館
〒168-0061 東京都杉並区大宮1丁目20番8号
電話番号:03-3317-0841
ファクス番号:03-3317-1493
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