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更新日 : 2024年3月1日
里帰りなし!初めての出産 産後ケアを利用して産後を乗り切った話(後編)(令和6年3月1日)
目次
杉並区の産後ケアの利用方法等についてお話しした前編に引き続き、今回は実際に筆者が利用した産後ケア施設・サービスについてお話ししたいと思います。
産後ケアを利用してみてよかったこと
実際に利用した体験談に入る前に、率直に筆者が産後ケアを利用してよかったと思った点を挙げてみます。
- 不安なことを直接専門家に見てもらえる安心感がある
- 不安なことをまとめて相談・解消できる
- 自分にとっての相談場所が見つかる
- 一般的な産後ケアサービスに比べ、少ない費用でケアが受けられる
個人的には実家が遠方で、産後すぐに頼れなかったので、杉並区を通して提供される産後ケアサービスがとても頼りになりました。
(体験談)日帰り型産後ケアサービス(少人数)での母乳相談
産後10日での母乳トラブル
前編でもお話ししましたが、出産を終え、退院後直面したのが母乳のトラブルでした。産後10日ほど経った日の夜、片方の胸がカチカチに固まり、関節痛や悪寒、発熱が。もしや乳腺炎かもと、翌朝、母乳育児相談を行なっている近くの助産院に電話をしました。たまたまその日に空きの枠があり、急遽ケアしてもらえることに。事前に利用申請をして利用承認通知書が届いていたので、予約の際に産後ケアとして利用したい旨も伝えました。
母乳育児相談で助産院へ
娘を連れ、初めての助産院へ。幸いにも関節痛や悪寒は朝にはおさまっていたものの、胸はカチカチに固まったまま。施術スペースのベッドに娘と一緒に横になり、助産師さんからカウンセリングを受けながら乳房マッサージをしてもらいました。するすると乳腺のつまりが通るように、硬さが取れていきました。
助産師さんによると、乳腺炎とまではいかないものの母乳がうまく与えられていない等で、溜まりに溜まった状態だったよう。さらに授乳を始めて最初のうちは、母乳の供給量も安定しづらいので、溜まりやすくなるそうです。
毎日続く育児、トラブルは早期に解決したい
筆者の場合、通常数日すると落ち着くはずの授乳時の痛みがしばらく続いており、ストレスに感じていました。それもあって授乳を早く切り上げてしまうことも。助産師さんに相談したところ、効率よく短時間で授乳を終わらせ、痛みを回復させていきましょうということで、母乳分泌の仕組みも含めて、授乳姿勢や授乳時間を実践形式で教えてもらいました。
アドバイスを取り入れながら産後1カ月半ほどでようやく痛みもなくなり軌道にのりました。毎回感じていた授乳ストレスが軽減され、気持ちも晴れやかになりました。
いざというときの相談先が見つかった
その後も産後ケア(日帰り)の5日分全てをこちらの助産院で利用しました。この助産院では、母乳育児の相談だけでなく、育児全般(例えば赤ちゃんのうつ伏せ練習や抱っこ紐の活用の仕方など)も時間の許す限り教えてもらえました。
産後ケアの対象期間は産後6カ月未満なので、以降は通常料金での利用になります。子育て応援券も使いながら今後も卒乳・断乳相談などでお世話になろうと思っています。「困った時あの助産院に頼ればいい」という安心感が、心の安定にもつながっています。
(体験談)宿泊型産後ケアサービスで心身ともにリフレッシュ
産後3週目、娘とともに産後ケア施設へ
宿泊の産後ケアサービスについては産後3週間のときに利用しました。産前に1泊2日で仮予約しておいたものです。ちょうど自宅から出ない生活の中で育児への心細さも増したタイミングでした。
持ち物と過ごし方
宿泊なので持ち物の準備が必要です。「利用承認通知書」と「母子健康手帳」以外に、予約した施設では、自分の着替え(パジャマは借りられました)・洗面用具、子どものおむつ・着替えなど普段お世話する際のアイテムを持っていきました。
到着すると検温、受付をしたのち部屋に案内され、産後の身体の状態や不安なことのほか、子どもの状態、睡眠、授乳リズム等のヒアリングがありました。産後ケアの利用は母子同室となっていますが、筆者が利用した施設は、授乳時以外は子どもを預けて過ごすことを希望でき、そのまま預かってもらえました。部屋は広めのトイレ付きの個室。2日間の過ごし方は以下の通り。
- 1日目:受付(午前10時)→育児相談→昼食→おやつ→マッサージのケア→夕食→お風呂→夜食→育児相談→消灯(午後10時)
- 2日目:起床→朝食→育児相談→帰宅
(注)育児相談については随時相談できますが、筆者は上記のタイミングで3回ほど相談の時間をとってもらいました。
(注)ここで注記しておきたいのが杉並区の産後ケアは現状あくまで病院や助産院などが提供するケアだという点です。産後ケアホテルなどのサービスや設備とはイメージが異なることを理解しておいたほうがよいです。
日中・夜間ともに担当の助産師さんがついてくれるので、いつでも育児相談できます。一番気になっていた子どもの寝息の乱れと唸り声。夜間に直接見てもらうことができました。助産師さん曰く、まだ肺呼吸が完璧なわけではないため、息が無意識に乱れることもあり、唸り声も同じ理由とのことでした。
他に気になっていた首周りの肌荒れについても、洗い方と保湿の仕方のアドバイスを受けることができました。口頭で様子を伝えるのではなく、直接子どもの状態を見てもらって、心配事を伝えられるのがありがたかったです。
自信をもって自宅での育児を再スタート
自宅と違い、すぐに助産師さんに相談ができるので、良い意味で育児に対する緊張感が和らいだ2日間でした。帰宅後も、ゆったりと自信をもって育児に取り組めていた気がします。ママが不安なく自信をもって育児ができることが、一緒に家事育児をしている家族の幸せにもつながるはずです。
施設によってはオプション利用になりますが、こちらでは担当の助産師さんが、隙間時間にアロマオイルを使った足のマッサージをしてくれたり、選んだ香りのアロマを炊いてくれたりしました。心も身体もほっこり。
同じく施設によってはオプション利用になりますが、こちらの施設ではティータイムまでありました。
産後ケア、ぜひ積極的に利用してほしい
筆者もそうでしたが、知らないうちに疲れが溜まっていたり、可愛い我が子のためとついつい頑張りすぎてしまうもの。自分で意識的にケアする場を作った方がよさそうです。また、育児は夫(家族)とさえ協力すればよいというものでもなく、地域や行政のサービスも頼りながら、上手に進めていきたいなというのも私の学びです。
産後すぐは家で過ごす時間が長く、スマホに依存しがちにもなります。調べればすぐに情報を入手できる一方で、情報源が不確かなものに不安になることもあります。そんなときに専門家から直接アドバイスをもらったり、小さなことでも聞いてもらったりするだけで、スッと肩の荷がおりると思います。産後はママ自身の身体を第一に、自分だけで解決しようとせずに、このようなサービスをうまく使って大変な時期を乗り越えましょう。
すぎラボライター ママ・ミーナ!
産後ケア事業についてのお問い合わせ
子ども家庭部地域子育て支援課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0686
お問い合わせ先
子ども家庭部管理課庶務係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
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ファクス番号:03-5307-0686
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