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更新日 : 2024年2月22日
「自分らしく生きる」ってどういうこと?
目次
本講演会について
講演目的
本講演は、家庭・地域・学校をつなぐパイプ役として各地域で活躍している青少年委員の制度発足70周年記念として開催されました。節目となる今年度、これまでの青少年委員の活動を「過去」、「現在」、「未来」に分類し、「過去」を記念誌で振り返り、「現在」を活動の様子をまとめたパネル展示で周知するなど、さまざまな形でまとめてきました。本講演は、「未来」を担う青少年の皆さんに「自分らしさとは何か。」や「どう生きていくか。」などを考える機会にしてほしいという願いを込めて企画されました。
講師紹介
講師に須貝駿貴さんをお招きして、「君らしく生きる未来へ」というテーマでご講演いただきました。須貝さんは東京大学教養学部を卒業後、東大大学院にて修士課程、博士課程を修了しました。現在は東京大学発の知識集団「QuizKnock(クイズノック)」のメンバーとしてYouTubeやWebメディア、テレビ、ラジオなど多方面で活躍中です。国立科学博物館認定のサイエンスコミュニケーターでもいらっしゃいます。「杉並区の子どもたちのために」と、今回の企画趣旨をご理解いただき、講師を快諾いただきました。
開演前の様子
会場のセシオン杉並には、たくさんの小・中学生の姿が見られました。参加したみなさんの表情や会話などから、とても楽しみにしてくれていることが分かりました。ロビーは講演のテーマについて話をしている人や須貝さんやQuizKnockが書いた本を読んでいる人など、開演を待ちわびている人でにぎわっていました。
君らしく生きる未来へ
須貝駿貴さん、登場!
元気いっぱいに登場した須貝さんを大きな拍手でお迎えしました。須貝さんは来場者に語り掛けるように話をしてくださったので、会場はとても明るい雰囲気に包まれました。
クイズでウォーミングアップ
須貝さんらしさ全開でスタート!みんなでクイズに挑戦しました。クイズが出題されるとグッと来場者は引き付けられ、一生懸命考えたり、隣同士で気付いたことを共有したりするなど楽しく参加する様子が見られました。仕事についてのクイズが出されると、どんどん手が挙がり、eスポーツ選手、弁護士、寿司屋、公務員、飴細工職人、調律師…と幅広い答えが出ました。壇上から客席に降りて、縦横無尽に自らマイクをもって答えを聞きに回る須貝さん。会場は一気に盛り上がりました。
みんなはどんな気持ちで勉強している?
須貝さんは次のようなお話をしてくださいました。
- みんなが知らない仕事はたくさんある。好きなこと、知っていることからしか将来を考えられないのは当たり前。知らないこともたくさんあるのに将来を決めるのは難しい。だから、将来のことが今、決まってなくてもいいと思う。目の前のことに一生懸命でいいのではないか。
- 今(学生のとき)は忙しいし、やりたいことがある。僕は『勉強しないと困る』と言われても、『困る』から勉強することはなかった。今、やりたいことをやるために勉強をしていた。将来の武器としてではなく、今(大切なもの)を守る盾として勉強をしていた。
- 頑張り方は人それぞれ。もしかしたら目的がないまま、勉強をしている人もいるかもしれない。でも、一生懸命やっていれば結果が出ることもある。一生懸命取り組むことに理由はいらないのではないか。
- 今、僕がしている仕事はみんなぐらいのときに「やりたい」と思っていた仕事と違う。でも、それでもいいと思う。勉強することで、新しい仕事をどんどん考え、作っていけばいい。
御自身の経験を踏まえながら、会場の子どもたちの気持ちに届くよう、丁寧にお話くださいました。
自分らしさはどうやって作る?
後半のテーマである「自分らしさ」について話をする前に、「須貝さん・QuizKnockらしいYouTube」の企画をみんなで考えることから始めました。どれも須貝さんやQuizKnockだからこそできるような企画で会場は大盛り上がりでした。
自分らしいYouTubeを企画することを通して、自分らしさはどうやって作るのか、大人になっていくときに、どうやって自分らしく生きていくのか、自分らしく選ぶとはどういうことかについてお話をいただきました。
須貝さんは、「自分らしさは組み合わせで作る」とおっしゃっていました。何を組み合わせるか、それは「好きなこと」です。好きなことがたくさんあると、組み合わせがたくさん作れる。
だから、
組み合わせが多い=自分らしく生きられる |
ことだとお話くださいました。
会場の子どもたちに好きなこと、得意なことをたくさん思いつけるようになってほしいとメッセージが送られました。
質問コーナー
事前に寄せられた質問に答えていただきました。いくつか紹介します。
Q.どうしたら、そんなに勉強ができるようになるのですか?
A.簡単にやめないこと。人よりは長くやっていました。
Q.難しくて分からない問題が出てくると、つい怒ってしまいます。どういう気持ちで問題を解いていますか?
A.本当に分からないときは手を止めて答えを見ます。大事なことは、次同じような問題が出てきたら解けることだと思います。
Q.春から高校生になるのですが、高校生活が不安です。そんなことありましたか?
A.忘れました。こういった不安って今までもありませんでしたか。小学校に入学するときや中学校に入学するときはどうでしたか。もし不安だったとしても忘れているなら、そこまで気にしなくてもいいのではないですか。まだ高校生やってないですよね?不安になるのはいいけれど、分からないことを決めつけて必要以上に不安がらなくてもいいのかなと思います。
感想
保護者
- 「自分の未来、そんなに焦らず進んで良いんだよ。」と伝えてくださったのかなと思います。
- いつになっても自分しさというものは大切ですね。ライフステージが変わる度に「自分らしさ」について考えていきたいと思います。
- 大人もその都度悩み、自分らしい考えや自分らしい新たなチャレンジを繰り返しながら成長したいし、成長できるんだなと改めて感じ、励まされました。
- 須貝さんが漢検準1級を受かるまで受けるとおっしゃっていたので、私も一度挫折したのですがチャレンジすることにしました!
児童・生徒
- 何かを目指すのではなく、興味の先に仕事があることについて、教えてもらいました。
- とても面白かったです!塾や学校のテスト、楽しく頑張っていこうと思いました!
- 自分自身のことを考えるきっかけとなり最高でした。本気で夢に向かって進んでいきたいと思います。勉強をとにかく頑張りたいと思います。
- 自分らしく生きるためのヒントをもらえて、とても嬉しかったです。組み合わせを増やせるようにたくさん調べ物をして、今よりも物知りになろうと思いました。
- 将来について漠然としていましたが、須貝さんの話を聞いてこれからのことを前向きに考えられるようになりました。
- とても面白い会でした!国語頑張ります!これからたくさん好きなことを見つけていきたいです!
お問い合わせ先
教育委員会事務局学校支援課
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話番号:03-3312-2111(代表)
ファクス番号:03-5307-0692
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