ノロウイルス食中毒に気を付けましょう(6年11月15日)
冬はノロウイルスに要注意
冬は、12~3月にかけてノロウイルスによる食中毒が増加する傾向があります。
また、外食をする機会が増えたことに伴い、令和5年に発生したノロウイルス食中毒の事件数・患者数は、前年比で2.5倍以上に増加しています。
ノロウイルスの特徴
潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は1~2日です。ノロウイルスは、少量でも手指や食品などを介して口から入ると、体の中で増殖し、腹痛・下痢・おう吐などの症状を引き起こします。発熱もしますが、多くは38℃以下です。原因食品は生かきなどの二枚貝のほか、調理する人の手指から食品に付着する事例が多発しています。
ノロウイルス食中毒予防のポイント
ノロウイルス予防の4原則「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」を守りましょう。
- キッチンにノロウイルスを「持ち込まない」
調理する人がノロウイルスに感染していると、取り扱った食品がノロウイルスに汚染されてしまうことがあり、これを食べることによって多くの人が感染してしまいます。おう吐や下痢などの症状があるときは、食品を直接取り扱う作業を控えましょう。 - 食品や調理器具にノロウイルスを「つけない」
食品衛生の基本は、手洗いです。
特に、ノロウイルス予防には、アルコール消毒はあまり効果がなく、手についたウイルスを物理的に洗い落とすことが重要です。調理を始める前、トイレの後、帰宅後などに、石けんをよく泡立てて、手を洗いましょう。
- 食品や調理器具のノロウイルスを「やっつける」
ノロウイルスをやっつけるには、食品の中心温度を85~90℃で90秒以上加熱することが必要です。特に、生かきなどの二枚貝は、中心部まで十分に加熱しましょう。
また、調理器具については、洗剤でよく洗った後に、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。 - 適切な処理・消毒でノロウイルスを「ひろげない」
ノロウイルスは、感染力が強く、おう吐物などを介して人から人に感染がひろがっていく場合もあります。
感染した人のおう吐物などの汚物を処理する際には、マスクや使い捨て手袋を使用しましょう。また、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めた次亜塩素酸ナトリウム液を作り、食器やドアノブなどの消毒やおう吐物の処理に使用しましょう。
食品衛生歳末対策事業を実施します
歳末の時期は、贈答用、クリスマス用、正月用など多種多様の食品が短期間に大量に流通します。保健所では、これらの食品の衛生的な取り扱い、添加物の適正使用や適正表示を徹底するために、食品の検査や食品関係営業者に対する監視等を実施します。
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このページに関するお問い合わせ
杉並保健所生活衛生課食品衛生担当
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
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