子育てに悩み、東京都のLINE(ライン)相談を利用した話【前編】(令和3年5月15日)
産まれた時からとても大切でかわいい我が子。それでも、自分の気持ちに余裕がない時など、子どもに対してイライラしてしまうこともありますよね。
子育てに行き詰まったとき、皆さんは誰に相談することが多いでしょうか。
相談相手としてパートナーや親、ママ友などが挙げられますが、一方で「身内や友人には相談しづらい」と思ったことはありませんか?
そんな「第三者に話を聞いてほしい」という気持ちのとき、保健センターなど直接相談できる窓口や、各種電話相談窓口があることはご存知の人もいらっしゃると思います。ですが、それだけではないのです。今やなんとLINE(ライン)でも相談を受け付けているところがあるのです。
実際に、育児に悩んだ筆者がLINEで相談をしてみました。その体験談を2回に分けて紹介します。まずは【前編】をどうぞ。
序章:LINE相談に至るまで
当時の育児状況
第2子を出産し1年ちょっと。このとき悩んでいたのは第1子(4歳男児)のことでした。
何をしてもかわいい赤ちゃんの次男とついつい比べてしまい、とにかく長男の一挙一動にいらだちを感じてしまっていました。いわゆる「上の子かわいくない症候群」だったと思います。
上の子はどんな行動を取っていた?
母を独り占めできず満たされない気持ちからか、以下のような行動が目立ちました。
- 生活面の例
登園を渋る(「保育園お休みしたい」と言う、登園時間が近づいているのに遊びを終わらせない)
些細なことでぐずる(朝食を「食パンにジャムでいい?」と確認したのに、ジャムを塗られたパンを見て「バターがよかった」と言うなど)
何もしていないのに弟をたたく、弟にかみつく
夜もなかなか遊びを切り上げず早く寝ない(だから早起きできないという悪循環) - 遊び面の例
遊びの途中の「見て!見て!」が多すぎる
同じ話を繰り返す(電車やバスが好きすぎてずっと車内アナウンスを口にする、ワイパーやランプの話ばかりする、ミニカーで同じ遊びを繰り返す)
「遊ぼう」と言うが、こちらが提案した遊びは「それじゃない」と却下する
母はなぜいらだった?どんな気持ちを持つようになった?
長男の登園時間が遅れると、その分家事や次男の世話をする時間が減ってしまいます。自分の思い描くスケジュールを乱されることを辛く感じ、イライラが募る日々。いつの間にか、長男の相手全般(園の送迎、世話、遊び相手)に精神的負担を感じるようになってしまいました。
ですが、こちらが楽しくなさそうにすると長男もそれを察し、余計に構ってほしがるように。そこで表面上は楽しげに振る舞いましたが、それも苦しくなり、しまいには長男の話に相づちを打つことも辛くなってしまったのです。
母、ついに限界を迎える
長男が約束どおりに行動できなかったりぐずったりすると、とうとう私は、嫌味を言う、声を荒げる、肩をつかんで揺すぶる、目の前で物に当たり散らす(例えば、ゴミ箱を蹴る、携帯電話をソファに投げる)など非常に好ましくない行動を取ってしまうようになりました。
さすがにまずいと思い夫に相談するもいい解決策は見つからず、毎日のように自己嫌悪に陥っていました。
第1章:転機は保育園に掲示されていたポスター
相変わらず長男に対して疲れ切っていたある日。たまたま保育園の送迎の際、親子のイラストが描かれたオレンジ色のポスターが目に入りました。
目に飛び込んできたのは「体罰はダメ」「叩いたり、どなったりすることは絶対にバツです」という文言。自分がやっていることだと、サッと血の気が引いたことを覚えています。
それは、平成31年4月から施行された「東京都子供への虐待の防止等に関する条例」の啓発用ポスターだったのです。
LINEの相談窓口はそのポスター下部に載っていました(公式アカウント名「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京」)。
子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京とは?
親子のかかわりで困っていることや、子育ての悩みをLINEで気軽に相談できる、児童虐待防止のための東京都福祉局の窓口です。
- 相談に乗ってくれる人:心理カウンセラーの資格を有する人など、専門の相談員
- 対象者:都内在住の児童(18歳未満)と保護者
- 相談対応時間:平日 午前9時から午後11時まで(受付は午後10時30分まで)
土曜日・日曜日・祝日 午前9時から午後5時まで
次回、いよいよ実際にLINE相談をしてみます
6月掲載予定の【後編】では、LINE相談の実際のやりとりや、その後のエピソードを紹介します。子育てに悩むママ・パパのお役に立てれば幸いです。
すぎラボライター Leo
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