デング熱について

 

ページ番号1004787  更新日 令和4年6月21日 印刷 

デング熱とは

デング熱は、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症で、ヒトからヒトに直接感染することはありません。アジア、中南米、アフリカなど、世界の広範な地域で流行がみられます。日本では海外の流行地で感染し、帰国後に発症する例(輸入症例)は、毎年200例前後報告されています。日本でも平成26年に約70年ぶりに全国160人(うち都内108人)の国内感染が報告され、国内でも注意が必要です。

症状

典型的には、蚊に刺されてから2日から15日(多くは3日から7日)の潜伏期間の後、高熱(38度から40度)・頭痛・眼窩痛・関節痛・筋肉痛・発疹などを呈します。症状は1週間ほどで回復します。ごく稀に重症化して、出血症状やショック症状を呈するデング出血熱を起こすことがあります。(デング熱は体内からウイルスが消失すると症状も消失し、予後は比較的良好です。出血症状などの重症化は稀と言われています。)

治療方法

現在のところ、有効な抗ウイルス薬はありません。特有の治療法はなく、症状に応じた対症療法が主体となります。

予防のポイント

予防のポイントとして、蚊に刺されない工夫をする必要があります。

蚊の繁殖や蚊に刺されないための工夫

  1. 肌の露出を避ける。(例:長袖、長ズボンを着用する、素足のサンダル履きは避ける)
  2. 虫よけ剤の使用などで、蚊に刺されないようにする。
  3. 室内の蚊の駆除を心がける。
  4. 水たまりなど蚊の幼虫の発生源を作らないようにする。(例:雨水タンクに蓋をする、ペット用の水・鉢植えの水を放置しない、花瓶の水は週1回以上交換する。)
  5. 窓に網戸をつけるたり、エアコンを使用するなど蚊の侵入を防ぐ。
  6. やぶ、草むらは刈り取り、日当たりと風通しをよくする。

蚊に刺されたら

蚊に刺されてから3日から7日程度で高熱が出た場合は、医療機関を受診しましょう。受診の際には、蚊に刺されたこと(いつ、どこで)といつからどのような症状があるのかを伝えましょう。

医療機関の皆様へ

デング熱は、感染症法に基づく四類全数把握感染症です。届出の基準は下記の東京都感染症情報センターホームページ 届出基準および届出様式(疾患別)の「デング熱」をご覧下さい。

ご相談・お問い合わせ

デング熱(病気)に関すること

保健予防課
各保健センター

一般的な蚊の駆除等に関すること

生活衛生課

 

このページに関するお問い合わせ

杉並保健所保健予防課感染症係
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
電話:03-3391-1025(直通) ファクス:03-3391-1927