自殺予防対策

 

ページ番号1035355  更新日 令和5年9月8日 印刷 

杉並区自殺対策計画(第2次)

区では令和元年5月に策定された杉並区自殺対策計画に基づき、全庁的に取り組みを推進してきました。令和5年4月に、杉並区健康医療計画に包含して杉並区自殺対策計画(第2次)へ改定しました。

計画の考え方

誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指して

自殺対策は、「生きることの包括的な支援」として誰もが必要な支援を受けられるようにすることが重要です。自殺は個人的な問題として捉えるのではなく、社会的な問題として捉え、全ての人がかけがえのない個人として尊重される社会、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指します。

杉並区自殺対策計画(第2次)では、今般の区の自殺対策の傾向等を踏まえた、自殺対策の基本的な方向性及び施策・取り組みを明確化するとともに、区及び関係機関が連携して自殺予防に向けた取り組み等を推進していきます。

計画における基本施策と取り組み内容

1.自殺対策に関する普及啓発の推進

自殺に追い込まれることは誰にでも起こり得る危機であり、特別な人だけの問題ではありません。危機に陥った人の心情や背景を理解することや、自身が危機に陥った場合には誰かに援助を求めることが大切です。そのような自殺予防に関する正しい知識が共通認識となるよう普及啓発を行います。また、心の健康に対しての関心を高め、専門家の支援を受けることへのためらいを減らし、早期の相談につなげるための啓発に取り組みます。

取り組み内容

  • 自殺対策・心の健康に関する知識の啓発

2.相談・支援体制の強化

身近な人が悩みや不安を抱えてるときに、その変化に気付き声を掛けることや、身近な人から自殺について相談されたときに、その思いを受け止め、適切な対応が取れるようになることが大切です。生活や健康の不安等の悩みを持った区民が相談する窓口などにおいて、自殺に追い込まれようとしている区民のサインに気付いて、的確な対処ができるよう、ゲートキーパーを養成します。加えて、虐待、性暴力被害、依存症、性的マイノリティ、知的障害、発達障害、精神障害、被災避難、介護、多重債務、労働問題などの悩みを抱えている人は、複数の問題を抱えていることが多いことから、各種相談を通じ、それらの人が抱える複合的な問題について、的確に受け止め、適切な支援につなげることができる人材の育成に努めます。また、抱えている悩みや問題が複雑に連鎖して自殺に追い込まれる危険性の高い人に適切な支援を行っていくため、関係機関との連携を強化し、総合的な相談・支援体制の拡充を図ります。

取り組み内容

  • ゲートキーパー養成の推進
  • 相談・支援要員の育成
  • 相談支援体制の強化に向けた関係機関との連携

3.「生きることの阻害要因」を減らし、「生きることの促進要因」を増やす取り組みの推進

自殺は、悩みや問題が深刻化し追い込まれた末の死です。悩みなどが深刻化し命を絶たざるを得ない状況に向かう前に、「生きることの阻害要因」(自殺のリスク要因)を減らし、「生きることの促進要因」(自殺に対する保護要因)を増やしていけるよう、一人一人の状況に応じた対応が必要です。悩みが深刻化しないよう、その解決に向けた相談支援や、心の健康保持及びうつ病予防に向けた取り組みを推進していくことが重要です。また、社会的に孤立している状況では、悩みを抱えたときの解決が難しくなるだけでなく、孤立感から心の健康に不調が生じることで、自殺につながる恐れがあることから、孤立の防止に向けた取り組みが大切です。さらに、自殺未遂者が再び自殺に向かわないよう、関係機関と連携して、自殺未遂者やその家族も含めた多面的な支援を実施していく必要があります。こうした区民一人一人の状況に対応した取り組みを通じて、自殺のリスクを減らしていくとともに、自己肯定感や信頼できる人間関係などの生きるための促進要因を増やす取り組みを推進します。

取り組み概要

  • 孤立の予防に向けた取り組みの推進
  • 悩みに関する相談・支援の充実
  • 心の健康づくりに関する取り組みの推進
  • 自殺未遂者への支援強化

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このページに関するお問い合わせ

杉並保健所保健予防課
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
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